俺が好きになったのは〜神楽木 晴〜

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私たちが21歳になった春、




愛莉と一茶くんが婚約した




両家は元々仲も良く縁談は順調に進んだと言う




プロポーズは一茶くんから





愛莉は断固として話を聞きたがらなかった






愛莉「愛莉ね、本当はどこかで一茶のことずっと思ってたのかもしれない」







そう彼女は彼との経緯を私に話してくれた






愛莉「一茶にずっと好きだった、結婚してほしいって言われた時は







やっぱり幼馴染ってこともあって急に言われてびっくりした






でもそれから一茶の言葉が頭から離れなくなって







一日中考えちゃっって






気づいたら一茶のことばっかり考えてた」






愛莉は少し涙ぐみながら話す






「それだけ想い合っていれば、大丈夫だよ」






愛莉「ありがとう、A。







愛莉たちの為にわざわざ日本に帰ってきてくれて






この3年間、NYにも遊びに行けなくてごめんね」







「ううん、大丈夫よ。連絡くれてたし






私も忙しくて日本に帰れなかったからさ」







晴「おーい、そろそろ結婚式の買い物行くぞ」







「あ、うん」






愛莉「あんたたち二人で行ってきなさいよ」







「え、愛莉も行こうよ」







愛莉「残念だけど、これから結婚式前の一茶とデートなの」







一茶「え、愛莉？！」






そういって二人は私たちと別れていった







晴「あいつら…すっかり夫婦らしいじゃねえか」







「また泣いてるし」







晴「泣いてねえよ！」

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