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Your side...?「彼のために」 ページ44
翌日。
お見舞いの品をみんなで買うって連絡が回ってきた。兄さんに私の分の代金は立て替えてもらうように連絡をして、携帯をベットに放り投げた。
彼なら選ばないだろう体のラインが隠れる大きな黒いパーカーにオーバーサイズのジーンズを履いて、顔がわからないように、闇に紛れるように、黒いマスクをする。
髪は結んで目立たないように、フードを深く被れば完成だ。
あれから結局姉さんも袴田さんも事務所にも家にも帰ってなくて、何も聞き出すことはできなかったけど、もう
だから間違いないはずだ。
仕込みは上々、仕上げに欠陥個性のうちの一つを使って一か八かの【リセット】を行えば準備完了だ。
——意識を失ったところで私の記憶は終わっている。
No side.【コマ】→←Your side...?「寂しくないように」
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