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Your side...?「寂しくないように」 ページ43
「そっか。それじゃあ、私は姉さんに自宅待機って命令されてるからもう帰るね」
「……？ああ、そうか。このあと緑谷たちのお見舞いに行こうと思ってたんだけどな」
「私が心配してたって他のみんなには言っておいてよ」
それじゃあ、と帰ろうと引き戸を開けて一歩踏み出す前に兄さんの名前を呼んでぎゅっと彼がそうするように抱きしめた。
「融凍……？」
「兄さん、またね」
「？」
……呼ぶ声が強くなる、明日にはきっと。
死なないように努力はするけど、どうなるかわからない。もしかしたら今日で会うのが最後になるかもしれない。
だから、だからせめて兄さんの温もりを忘れないように、自分の身体いっぱいに半分暖かくて半分冷たい兄さんを感じておこう。
そしたらきっと、死んでも寂しくならないから。
Your side...?「彼のために」→←Your side...?「私を知るのは」
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