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「・・・悠？急に何・・・？」
『・・・・・』
私を抱き締めた無言な彼。
突然の事で、私も何が何だか分からない。
でも、このままだと気まずいし、私が何か言わなくちゃ。
と、思った時だった。
『・・・・大丈夫です。もう貴女は独りじゃない』
思わず、涙が出た。
ちょっと恥ずかしいから、彼の胸に顔を押し付けて隠す。
まるで、私の不安な気持ちを察したかのように。
それでいて、偉そうでなく、寄り添ったように。
彼の言葉で私の心が溶かされていくような、そんな感じがした。
何故だか涙は全然止まんなくって。
多分、こんなに泣いたのは久々。否、初めてかも。
もう泣いてる事バレちゃってるだろうけど、悠は何も言わない。
そこがまた優しいなぁ、なんて思ってみたり。
ーーーーーーーー
しばらくして、私も落ち着いて。
『さて、俺は鬼灯様の所に行ってきます』
「なんで？？」
『もう朝なので、食事はリリス様も食堂で取ってもらっていいかと交渉に』
寝起きだから機嫌良くないだろうなぁ、と眉を顰める彼。
そう言えば、お腹空いてきたわね・・・。
「だったら、私も一緒に_____」
『嫌、俺1人で行きます。
貴女は、色々・・・外にでる仕度とか、してて下さい』
私の言葉を遮って、彼はそう言うと部屋を出て行ってしまった。
「仕度・・・？服もしっかり着たし、バッチリなはずだけど・・・」
寝癖でも付いているのだろうか。
取り敢えず、部屋の奥にある洗面台を借りる事にした。
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アトラ - 毎回最後に次更新する曜日を書いてほしいです。この小説とても好きです。スマホを頻繁に見れないので………これからも頑張ってください！更新楽しみです (2018年7月19日 0時) (
レス) id: 14539d2f3b (このIDを非表示/違反報告)
吟 - 更新楽しみに待ってます！頑張って下さい。 (2014年11月23日 15時) (レス) id: f3edc7d599 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅鬼灯 | 作者ホームページ：
作成日時：2014年7月29日 22時
