覚めたとき ページ17
「うっ……」
「A！？大丈夫か！」
「ザッ、プ……」
「良かった……もう起きねえのかと…」
目を覚ますと、目の前に心配そうに立っているザップがいた。
「あのあと、どうなったんだ？」
「血界の眷属は逃げた。俺が行ったとき、煙吸って、お前が倒れてただけだった」
「……」
「A？」
「……私の判断で、敵を逃してしまった…」
「……！そんなことねえよ！Aは俺と魚ｒ…ツェッドを助けたじゃねえか！あ、ありがとな」
「だけど…」
「そう気に病むことじゃねえよ。旦那だって、そんなことで怒ったりしねえし」
ザップは私の頭を優しく撫でた。
「本当にありがとな。お前のおかげで俺も無事だし」
「ザップ…」
その時、部屋の扉が開いた。
「目を冷ましたんだね、A」
「番頭……」
「スティーブン……。すいません。わたしの判断で…」
「構わないよ、A。数が多すぎた。それに、僕らがたてた計画じゃザップたちの生存率は低かったしね」
「すいません…」
「いいって。それで？調子はどう？」
「……傷はそれほどなかったんで、大丈夫です。少し、喉が……喉……」
「A、どうした？」
ザップが心配そうに、私の顔を覗き込んだ。
喉……喉が乾いた………。
「どうしたんだい？」
スティーブンも眉をひそめた。
「A？」
「……っ！」
私は思わず、ザップを突き飛ばした。
「A……！？」
「来ないで！」
これ以上、近づいたら、私は、ザップの…！
私はベッドから飛び降り、部屋を出ていった。
「｢A！！｣」
二人の声が聞こえたが、私は止まらなかった。
「Aさん？どうかなさったのですか？｣
ギルベルトも。
「A？」
クラウスも。
皆を無視して、私はライブラの事務所を出て行った。
このままじゃ、駄目だ。
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わごむ - 好きです(唐突の告白) (2020年5月20日 5時) (
レス) id: 37d509fa97 (このIDを非表示/違反報告)
とき(プロフ) - お気に入り登録ありがとうございます!!まだまだ頑張りますので、よろしくお願いします！ (2018年5月31日 19時) (レス) id: 16eb3c1efe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とき | 作成日時：2018年5月30日 17時
