眠る ページ16
「は、なせっ！魚類！」
「うわっ、ちょっ、暴れないでください！」
「あんな大勢の血界の眷属を一人だけで……！加勢するんだよっ！」
「無理ですよ！貴方はボロボロですし！」
「うるせぇ！降ろせ！」
ザップを担ぎながら、ツェッドは階段を駆け下りていた。
「ダメですって！Aさんだって、言ってたでしょ！」
ツェッドがそう言うと、大声でザップは言い返した。
「それじゃ駄目なんだっ！」
「ザップさん…！？」
「俺はアイツを二度と一人にしねえと決めたんだ！」
ザップはツェッドを突き飛ばし、走り出した。
「もうっ…俺は…あの日のようになるわけには…！」
「さっきまでの威勢は何処に行った」
「くっ……貴様ぁ！」
私は目の前で腹を抑え、よろけている男に言った。
「ザップにあんなことして……私が許すわけがないだろ。容赦しない」
「ク、ククククッ……！ならば、これでも喰らえ！」
「……！」
男は私に向かって、何かを投げた。
私はサッと避けたが、それは煙玉であった。
ボオンッ！
大きな破裂音がして、あたりが真っ白な煙に包まれる。
「さらばだ！また会えるといいな！」
男の声が遠くなる。
煙を吸ったせいで少し眠くなる。
私は後ろに倒れかけ、誰かに支えられた。
「A！」
その声を聞いて、私の意識は途絶えた。
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わごむ - 好きです(唐突の告白) (2020年5月20日 5時) (
レス) id: 37d509fa97 (このIDを非表示/違反報告)
とき(プロフ) - お気に入り登録ありがとうございます!!まだまだ頑張りますので、よろしくお願いします！ (2018年5月31日 19時) (レス) id: 16eb3c1efe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とき | 作成日時：2018年5月30日 17時
