危機 ページ14
私は電話を切り、チェインの方へ向き直った。
「なにかあったの、A」
「ヒープス通りのタワーで、ザップたちが……!」
「わかったわ。スティーブンさんたちに連絡するわ」
「お願い」
私はそう言うと、走り出した。
だが、走ってもすぐにつく距離ではないので、血で作った羽をで中から出し、空を飛んだ。
「Ｋ・Ｋ!!!」
「A！」
「Aさん！」
「ザップとツェッドは!?」
「まだ出てきてないのよ!!」
「見たところ……ザップさんは尋問みたいなのされてるみたいですけど……」
「尋問…？」
そのとき、ちょうど車でクラウスとスティーブンが到着した。
その二人に続くように一人の男が、車から降りてきた。
「……君がAくんか。私はブリッツ・T・エイブラムスだ。よろしく」
「あぁ、あなたが血界の眷属の専門家って人か…」
「まあ、そんなところだ。……にあいても、大変なことになったな」
「ザップたちが中にいるようなんです」
エイブラムスはタワーを見上げた。
「スティーブン、向こうからなにか要求の電話はなかったのかい？」
クラウスはスティーブンにそういった。
「いや。何も無いよ、クラウス」
「何が目的で…」
「うああっ!!!」
急にレオナルドが叫んだ。
「レオっち、どうした？」
隣にいたＫ・Ｋはレオナルドに聞いた。
レオナルドは焦ったように、言った。
「それがっ……ザップさんが血界の眷属たちに攻撃されて……一方的に!!」
私は我慢できなくなった。
「A!?」
Ｋ・Ｋは私の名を呼んだが、私は止まらなかった。
タワーの中に入り、ただひたすら走った。
レオナルドの情報から、ザップたちは最上階にいることはわかっていた。
最上階についた。警備などはゼロ。
私は最上階の部屋の扉の隙間から、中をそっと見た。
「ぐ、うっ……！」
「さっさと吐け!!死にたいか!?」
「絶対に……言うもんか…！ぐはっ……！」
「くっ……止めてください!!!その人から離れてください!!!」
中では、ザップとツェッドは縄で縛られていた。
ザップは殴られ蹴られていた。
ツェッドは必死に叫ぶが、すべて無視されていた。
「いい加減にしろ、人間！さっさとアイツの居場所を言え!!!」
「はっ！殴れば、言うと、思ってんのか……!!馬鹿な奴らだなあ……」
「人間…我らを愚弄するか!?」
「バカにしてるけど……なんだよ。アイツの居場所はいつまでも言わねえぜ…!」
ザップは歯を食いしばり、言い放った。
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わごむ - 好きです(唐突の告白) (2020年5月20日 5時) (
レス) id: 37d509fa97 (このIDを非表示/違反報告)
とき(プロフ) - お気に入り登録ありがとうございます!!まだまだ頑張りますので、よろしくお願いします！ (2018年5月31日 19時) (レス) id: 16eb3c1efe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とき | 作成日時：2018年5月30日 17時
