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目を覚ましたら、私はしっかり布団の中にいた。
見慣れた天井が見えて、ほっと息をつく。
岩ちゃんがここまで運んでくれたのだろう。
だるい体を起こして、昨日の服のまま寝てしまったことに気づく。
部屋着に着替えて、顔を洗おうと洗面台に向かったら、キッチンからなにやら物音がする。
不思議に思ってキッチンの扉を開けたら、
「え、」
岩「あ、おはよう」
キラキラのスマイルで、よく寝れた?なんて尋ねる彼。
なんで岩ちゃん?
岩「早く顔洗ってきて、朝ごはんできてるよ」
岩ちゃんにそう言われて、急いで顔を洗った。
頭の中ははてながいっぱい。
ダイニングテーブルの向かいに座って朝ごはんを食べる彼を見つめていたら、
私が考えていることがわかったのか、彼は笑って口を開く。
岩「俺もちょっと飲みすぎてね、Aをここに運んでそのまま寝ちゃった」
勝手に泊まってごめん、って笑う彼。
なんだか申し訳ない気持ちになる。
「迷惑かけてごめんね?いつもありがとう」
岩「なに?改まっちゃって笑」
そう言った彼は、私に目を向けることなく食パンにかじりついた。
おいしそうに口を動かす岩ちゃんを見て、いい友達を持ったなあなんて考える。
今日の天気は快晴。
私の気持ちも、いつの間にやら快晴。
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ケイト(プロフ) - ぐらさん! はじめまして。 テンポ良くてとても楽しいお話です頑張ってくださいね。楽しみにしてます。 (2019年12月21日 12時) (レス) id: 58e2f25ab2 (このIDを非表示/違反報告)
ぐら(プロフ) - とさこさん» ありがとうございます! (2017年12月22日 18時) (レス) id: 07d3f7974d (このIDを非表示/違反報告)
とさこ - これ本当に面白いです!続き楽しみにしてます (2017年12月8日 0時) (レス) id: a052acf338 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぐら | 作成日時:2017年11月20日 16時