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怒涛の2日間が過ぎ、今日はプレゼンの日。
なんとか書類を書き上げて岩ちゃんに見せたら、大丈夫完璧って笑ってくれた。
この2日間の合計睡眠時間は3時間だ。
眠いうえに頭が働かない。
なんてことは通用しないしそんな調子でプレゼンに参加する訳にもいかなくて、コーヒーを飲んでカフェインを摂取した。




今日を乗り切れば明日は休みだ。
いつまででも寝ていられる。
さらに、プレゼンは午後から先方の会社で予定されていて、終わったあとは直帰の許可をもらった。
だから頑張ろうと思える。




私って単純。




うちの部署のお偉いさんは、打ち合わせがあると言って午前中は別の会社へ行った。
その会社からまっすぐ来ると言う。




「岩ちゃん!と、A」




いつも通り岩ちゃんと2人で受け付けを済ませていたら、"また"エレベーターから降りてきた登坂さん。
後付け感半端ないし、名前呼びだし、彼に不服な視線を投げかけた。




「臣さん!お疲れっす!」




近づいてくる登坂さんを見て、うちのわんころは尻尾を降り出す。
思わずため息をついてしまった。



「すっげークマ。ちゃんと寝てんの?」
「あー、ちょっとトラブルがありまして、」
「やっぱ心配っすよね〜」




私の目の下のクマをバカにしている登坂さんと、それに気づかないフリをする私と、本気で気づいていない岩ちゃん。
岩ちゃんの純粋さは救われるほどだ。
汚れないでねって岩ちゃんへの思いと、汚さないでねって登坂さんへの思い。




「そういえばうちの会社担当になったって言ってたな」
「そうなんすよ!絶対成功させますから!期待しててくださいよ〜」




ついこの前失敗に向かいかけたんだけどな、なんて言葉を飲み込んだ。
目をキラキラさせて話す岩ちゃんは、本当に登坂さんが好きなんだと思う。
いや恋愛とかじゃなくてね?ヒトとしてね?




「じゃ、頑張ってね」




これから外回りであろう登坂さんは、片手を上げて颯爽と去っていく。

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ケイト(プロフ) - ぐらさん! はじめまして。 テンポ良くてとても楽しいお話です頑張ってくださいね。楽しみにしてます。 (2019年12月21日 12時) (レス) id: 58e2f25ab2 (このIDを非表示/違反報告)
ぐら(プロフ) - とさこさん» ありがとうございます! (2017年12月22日 18時) (レス) id: 07d3f7974d (このIDを非表示/違反報告)
とさこ - これ本当に面白いです!続き楽しみにしてます (2017年12月8日 0時) (レス) id: a052acf338 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぐら | 作成日時:2017年11月20日 16時

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