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Side Takanori
「1人?珍しいね」
いつものBARの、いつもの席に、俺は1人で腰掛けた。
隆二さんは、俺にすかさず声をかけた。
閉店ギリギリの時間でも快く迎え入れてくれるのは、常連の特権というものだろうか。
「今日もAのこと誘おうと思ったんすけどなんか仕事に集中してて、邪魔しちゃ悪いなとか思って」
いつものカクテルを注文して隆二さんの疑問に答える。
カクテルを作りながらくしゃっと笑った隆二さんは、なんだか機嫌が良さそうだ。
店内には俺ともう1人、カウンターの真ん中に男の人が座っていた。
スマホを見ながらカクテルを飲む横顔がとても綺麗で、男性にこんな言葉を使うのはどうなのかと思うけれど、
美しい。
「声かけてみれば良かったのに」
コースターとカクテルを俺の手元に起きながら、隆二さんはそう言った。
声はかけたけど、仕事に集中しすぎて全然気づいてもらえなかった、なんてかっこ悪いこと言えず、
俺は苦笑してカクテルを口に運んだ。
「隆二、同じの頂戴」
少し離れたところにいるイケメンが、いい声で親しげに隆二さんの名前を呼ぶ。
はいはい、って言いながら手際よくカクテルの準備をする隆二さん。
友達かなにかだろうか。
「気になる?臣のこと」
イケメンを見ていたら、隆二さんは俺にそう声をかけた。
その言葉に、スマホを見ていたイケメンがこっちを見る。
イケメンと目が合って、俺の体は少し緊張した。
ニヤっと口角を上げたその表情は、大人のオトコって雰囲気をムンムンと醸し出していて、
モテるだろうなあ、と考えてしまう。
「一緒に飲む?」
誘ったのは彼の方だった。
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ケイト(プロフ) - ぐらさん! はじめまして。 テンポ良くてとても楽しいお話です頑張ってくださいね。楽しみにしてます。 (2019年12月21日 12時) (レス) id: 58e2f25ab2 (このIDを非表示/違反報告)
ぐら(プロフ) - とさこさん» ありがとうございます! (2017年12月22日 18時) (レス) id: 07d3f7974d (このIDを非表示/違反報告)
とさこ - これ本当に面白いです!続き楽しみにしてます (2017年12月8日 0時) (レス) id: a052acf338 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぐら | 作成日時:2017年11月20日 16時