【aph】正義の定義【アルフレッド・Ｆ・ジョーンズ】

HERO 7 ページ7

「なに、これ」

菊さんに謝罪をしようとしてLINEを開く。
ここまでは良かったのだ。

「…通知58件って、どーゆーこと」

見慣れたLINEに浮かぶ、『通知が58件あります』と言う文字。
そしてこれが全てハンバーガーの彼からのLINEと言うことを誰が信じるだろうか。

菊さんに謝罪を済ませ、意を決して彼とのLINEを開く。

「ふふっ…なにこれ」
メッセージをスクロールしていくと、ほとんど『かまって』LINEで埋め尽くされていた。

そして最後の極めつけは『電話していい？』。

『ごめんなさい、ご飯食べてました』
『電話おけです』

そうメッセージを送ると、またすぐに既読が付く。
ずっと監視ししてたのかなぁ、と少し可愛らしくてまた口元が緩んでしまう。

しばらくすると着信音が部屋に鳴り響く。
少し焦らしても良かったが___やっぱり可哀想なのですぐに出る。

「もしもし
「A！？Aかい！？」

電話越しにも、嬉しくて飛び上がっているのがよくわかる。
本当に犬みたいだ___犬種はゴールデンレトリバーといったところか。

「ええ、そうですよ。ジョーンズさん」
「んもう、アルで良いって言ったじゃないか」
「私の初めての呼び捨ては初彼氏に取っているんです」
「…なら、彼氏になれば呼んでくれる？」
「へ？」

すっとんきょうな声が出る。
___何を言って居るのだ、彼は。

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