【aph合作】カークランド家のメイドやってます。7【しげの2号&さくら大福】

メイドさん。３４９【しげの2号】 ページ42

「Bonjour♪アーニャ」


突然暗闇の中に光が差し込み、フランシスが現れた。手をヒラヒラさせながら近づいてくる。そしてアーニャの手をとり、跪いて手の甲にキスを落とした。


「何でここにいるの」

「ブラウンに頼まれて連れてこられた。暇でしょ？二人で話さない？こんな機会滅多にないしね」

「暇つぶしになるならいいよ」

「楽しい暇つぶしにしてあげる」


アーニャの隣に腰を下ろしたフランシス。ポケットを漁りだす。取り出したのはキャンディ。オレンジ味を口に入れイチゴ味をアーニャに渡した。アーニャはキャンディを受け取ると口に入れて言った。


「私オレンジの方が好きだけど」

「あら残念。てっきりイチゴが好きかと」


アーニャの言葉に「今までにないタイプのレディだね」と言ってキャンディを口の中で転がす。オレンジの味が広がる。


「で、アーニャは何にそんなに悩んでいるのかな」

「悩んでないよ」


フランシスの言葉をすぐに返すアーニャ。関わりたくないという想いが伝わった。それに加えて性格もだいたい把握できた。


「愛され方とか、よく分からないんだ？」


笑いながら言うフランシスにアーニャは口角を上げて呆れたように笑った。

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