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メイドさん。329【しげの2号】 ページ22

ピピ……という音と同時にモニターが停止する。イスをクルッと回転させて立ち上がった。


「ふぅ」


らしくないため息をつくアーニャ。メモリーカードを手にしてそれを見つめる。正直、潰してもいい。彼女たちがいなくなってもアーニャにとってはどうでもいい。


「暇つぶしになればね」


目を細めて笑った。部屋を出て適当に歩く。外は寒い風が吹いている。アーニャは雪国出身なため、それくらいどうということはなかった。
白い息が寒さを表している。


「さむーい」

「もっとこっちにおいで」


そんな会話が耳に入る。アーニャにはそれが人間同士を騙し合う戯言にしか聞こえなくて。笑みがこぼれてしまう。


「ばーか」


カップルに向かって聞こえないように言った。クスクス笑うアーニャは周りから見ると少し不気味なのであろう。


「あ!アーニャ!」

「何してるの?エミリーちゃん」


アーニャを探していたエミリーが走ってやってきた。マフラーとコートを着ている。アーニャに近寄るなり肩を掴む。


「菊は!?なんで帰ってこないか、キミ知ってるんでしょ!?」


その言葉を聞いたアーニャは笑って答えた。


「多分、帰ってこないんじゃない?アルフレッドくんも、アーサーくんも、Aちゃんもイヴァンもリズちゃんも」

「は?何でそんなこと分かるの?何で笑ってられるんだい!?」

「決まってるでしょ」


手を払いのけてエミリーを睨む。アーニャが笑っている理由は一つしかない。


「あの子たちは身内でも友人でもなんでもない。ただの他人だからだよ」

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*さくら大福*(プロフ) - Reiさん» コメントありがとうございます!訂正させていただきました!面白いですか…?さすがしげのさんですね(o^−^o)更新頑張ります!本当にありがとうございます! (2015年8月30日 15時) (レス) id: 9ef5974a12 (このIDを非表示/違反報告)
Rei(プロフ) - *さくら大福*さん» いえいえww面白いので、もったいないと思っただけのことです。いつも楽しみにしております。更新頑張ってください! (2015年8月30日 15時) (レス) id: 26c2c278f5 (このIDを非表示/違反報告)
*さくら大福*(プロフ) - Reiさん» コメントありがとうございます!慣用句の使い方を間違ってましたね…ご指摘ありがとうございます!誤字までご丁寧に…!本当にありがとうございます! (2015年8月30日 15時) (レス) id: 9ef5974a12 (このIDを非表示/違反報告)
Rei(プロフ) - 知りに敷く→尻に敷く。同様に340です。 (2015年8月30日 15時) (レス) id: 26c2c278f5 (このIDを非表示/違反報告)
Rei(プロフ) - 追記:340のことです。 (2015年8月30日 15時) (レス) id: 26c2c278f5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくら大福 x他1人 | 作者ホームページ:   
作成日時:2015年8月26日 22時

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