【aph合作】カークランド家のメイドやってます。7【しげの2号&さくら大福】

メイドさん。３１９【しげの2号】 ページ12

「あなた、ご自分が何を申されてるか分かっていらっしゃるのですか！？」

「分からないでこんなこと言うかしら？」


冷たく放つアリス。頼れるお姉さんとして慕われていたアリスが豹変した瞬間だった。壊れてしまっているのか……以前のアリスの面影はない。


「羨ましいわ。あなたは何も知らなかった____いえ、知らないふりをしている。それで生きていけるのだもの」

「あの時感じた憎しみは忘れないわ、菊」


アリスに何を言われても菊には分からない。この人は一体何を、何のことを話しているのだ？まるで知らない人に因縁をつけられたのかのような気持ちだった。


「今回も私を救出させることに協力したのも、全て分かっていたからでしょう？」

「だからっ、何を申されているか私には全く分かりません！！」

「あはっ！昔もそう言って私を切り捨てた。あなたは本当に変わらないのね。菊」


気味が悪い。自分を見透かされているような、この感覚に吐き気を覚える。やめてくれ。そんな目で見るな。辛い、苦しい。


「で……早くあいつら呼んできなさいよ！」


怒りに満ちたアリスには誰も手がつけられない。

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