笑顔に出来るかな？【2434】

番外編昔書いたysr個人小説 ページ13

後輩が結婚するお話 若いysr

先輩〜！
軽い足音を立てて俺の元へ来る新人の○○
おう○○。と軽く返して彼女の方へ体を向ける 小柄でふわふわな髪をした新人社員何故だか知らないが俺になついているいつもおっちょこちょいで目を離せばどこかにいる 危なっかしいやつだ
そんな彼女を妹のように慕っていた

ある雨の日 珍しく二人きりの残業雨の音とキーボードのなる音だけが聞こえている 静かな部屋で彼女はキーボードを叩くのを止め
「先輩は私の事どう思ってます？」
俺らがいる部屋は暗くて彼女の顔は薄暗く見えない どうしたんだと思いながらキーボードを叩く
「俺は○○の事妹のように慕っているよ」
気がつけば伝えていた そう○○は妹のように慕っている 本当の事だ 彼女も俺なんか異性としても見られていないだろうと勝手に思い込んだ
「妹ですか！？え、じゃあお兄ちゃんですか〜〜？」
元気に返されたその言葉でまたくすりと笑顔が出た
だが彼女の顔は見れなかった

それからもう数年今日後輩の○○が結婚する それはもうイケメンな旦那で

「先輩も幸せになってくださいね！」

満面の笑顔で言われたその言葉
「お前は俺より幸せになれよ」
そう言ってやった だけど○○の顔は
会社で見せた笑顔とは少し違った

化粧直ししてきますねと部屋に入った○○を見て あぁ好きだったんだな と
初めて思った。だけどもうそんな感情を持ってはいけない
もっと早く気づいていればあの隣は俺だったかもしれない

部屋に入って鍵をしめる

誰にも聞こえないように 一人で涙を流す


「好きでした先輩」


私は先輩の妹な存在 先輩は好きだった人


個人的には○○は政略結婚
伝えたくても迷惑はかけたくないそんな思いがあると思います

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