音に想いを乗せて。〈キングダム〉 (ページ32)

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26 : 取る取られるページ32

王賁side

賁「何故唐突に屋敷へ誘った？」

『勝利の宴だよ、
王賁たちにも来て欲しいな〜って折角だし』

賁「……は？」

面倒臭い、心の底からそう思った
Aといるのは良いがあの二人、特に信。きっと宴と言うなら余計馬鹿騒ぎをするだろうと確信付いた

『圧よ圧、別にいいじゃーん、番陽さんとかも居るんだしさ〜？』

賁「問題はそこじゃない、あの猿だ
あいつが馬鹿騒ぎするなんてやって見なくてもわかる」

信「今なんつった？王賁」

『噂をすれば…ってやつ？』

恬「そのとーり笑」

この猿と口喧嘩をしていると蒙恬が腕輪に気づいた

恬「Aと王賁が付けてるその腕輪ってもしかしてお揃い？」

賁「嗚呼」

『えへへ、買って貰っちゃった』

嬉しそうに笑みを浮かべる彼女を見て胸がぎゅっと苦しくなった、すると屋敷の方から太鼓の音が聞こえ始めAはそちらに向かった

恬「で、Aと付き合ったの？」

こいつの事だ、言わなくてもなんとなく察しがついているのだろう

恬「やっぱりかぁ…
いい加減そんなもたついてたら俺が取っちゃうよ？」

賁「誰が渡すか」

恬「だろうな、でもタラタラしてたら本当に奪うからね」

賁「……そうか
おい山猿、行くぞ」

信「ああ？？ぶっ飛ばされてぇのかてめぇ王賁」

賁「事実だろう」

そう言って我々も宴の間へと進んで行った、