これから説教 ページ4
朝、目覚ましの音で目が覚める。
僕の妻は白い肌を晒して寝ている。昨日は服を脱がしやすかっただとか、酒のせいか季節のせいかは分からないが体が暑かっただとか色々と考える。そう考えるのは夫婦になってから多くなった気がする。
寝返りを打った彼女は自然と僕の腰辺りに腕を回してくる。彼女の白く細い腕は人を護っているようには見えない。僕はこの腕に引かれ抱き締められ愛され護られている。
世の中で『逆転夫婦』などと囁かれているけれど。皆が思っている程、僕の彼女は格好良くない。格好良いときが大半だけど!!夜だって積極的なのは彼女の方だし……それでも彼女は彼女で。
僕からしたら全部、可愛いんだ。
「A……おはよう」
返ってくる事の無い朝の挨拶は毎朝、僕に幸福感を与えてくれる。最初は彼女を少し拒んでいた過去を思い出すと今じゃ笑ってしまう。僕は彼女に飲み込まれてしまっていたんだな。
弱まった彼女の腕の中から抜け出して床へと足を着ける。ふわりと落ちた彼女の前髪を右手で上げ、晒された額に唇を落とす。殆ど日課になってしまっている気がする。彼女が居ない時は出来なくて寂しいと感じてしまうけれど。
「……もしかしたら重症かも知れないな」
「もしかしなくても重症だよ、旦那さん」
悪戯に笑う彼女に顔が熱くなる。
上体を起こし猫のように体を伸ばすと1つだけ欠伸を零した。上半身の2つの膨らみに目がいってしまうのは性というやつで、さらに顔が赤くなる。床に散らばった下着を拾って彼女に適当に投げる。
「まだ慣れないの?今まで何回も見たでしょ」
「慣れるわけないだろう……〜ｯ早く着てくれ!!」
眠そうな顔から一転、声を出して笑いながら下着を慣れたように着ける。開き切っていない彼女の両目は妙に色っぽい。Aの後ろに着くように洗面所まで歩く。
このゆったりした時間が結構好きなんだ。
Aをちゃんと見れる。首の後ろや鎖骨辺りに印が付いていること、肩に薄く歯型がついていること。白い肌だとかなり目立つな。今度から抑えられたら抑えよう。出来ればだけれど。
「ねぇ、噛んだ後に舐めるの止めてくんない？」
「……舐めてたか?」
Aは深く頷くと頬を染めて笑った。いつも積極的なのに何故かそういう話は得意でないらしい。気を付けると言葉を返して再び彼女を見る。黒の下着なんて買ってただろうか。
「……爆豪君カラーじゃないか!!」
「うるせー」
ケラケラ笑うんじゃない。
大問題だ。
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めめ - グッｯｯｯｴﾛｲ…最高です。これからも鼻血を出しながら応援してます。 (2020年5月12日 1時) (
レス) id: b778857664 (このIDを非表示/違反報告)
はなぢ(プロフ) - 飯田くんと浦埜さんのカップルめちゃくちゃ素敵です…!!!二人とも生き生きしてて、なんだか本当にが居るみたいでシリーズ一気に読んでしまいました!!!!!!大好きです!!!続きを楽しみにしています!!!!!! (2019年7月11日 4時) (レス) id: 1b42be763c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：バーコード | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=sakur01
作成日時：2019年4月25日 23時
