空に知られぬ雪は舞う-2 (ページ9)

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阿部side

「もうすぐ生徒会選挙や定期テストが…」

朝からよく話すよね、ほんと

長々と話をする校長の話なんてほとんどの生徒が聞いてない気がするんだけど、笑

あ、寝てる子いるじゃん笑

現在、始業式の真っ最中

長かったような短かったような夏休みも今日で終わり、今日から学校が再開する

結局、佐久間に夏休み中に渡せなかったプレゼント今もクローゼットの中にきれいにラッピングされたまま置かれている

…次、いつ会えるかな

そんなことを考えながら始業式を乗り越え課題とか出して今日はそれだけで学校は終わり

午後は佐久間の様子見に行こうかな

いや、とりあえず連絡してみる？

深「おーい、あべちゃん？」

阿「あ、ふっか」

深「お昼、一緒に食べない？」

阿「あー、、俺午後予定があって、」

深「佐久間のとこでしょ。一緒に行こうよ。」

…図星をつかれた

阿「…わかった。」

佐久間が見てくれるかはわからないけど一応連絡をして

ふっかとファミレスで軽くご飯を済ませたらバスに乗る

軽く見慣れてきた景色を眺めていればあっという間に病院に着いて中に入る

いつも通り看護師さんに挨拶をして部屋に向かった

看「佐久間くん、今起きてるから話せると思うよ。行っておいで。」

看護師さんから素敵な情報を聴いてね

ｶﾞﾗｯ

阿「佐久間ー？」

佐「あ、あべちゃ…ふっかぁ…笑」

まだまだ辛そう

だけど夏休み中よりかは顔色がよくなったように感じる佐久間

阿「久しぶりだね、、佐久間、、やっと会えた、、、」

佐「んふふ～…ひさしぶりだねぇ…」

深「ちょっ！動くなって！」

ベッドの上から動こうとする佐久間を止めて近くのいすに座った

主に夏休み中のことを話しながら3人でゆったりとした時間を過ごした

途中、佐久間は疲れたのか寝ちゃったけどね

まだ無理して欲しくないから寝ている佐久間に「また来るね」と伝えて病院を出た

深「なんか、安心したわ、、わら
正直、夏休み中には退院できると思ってたから長引いてて心配だった…。」

阿「そうだね、、。あ！」

深「どーした？」

阿「プレゼント！渡すの忘れてた笑」

深「おーい、
次はちゃんと渡しなね？」

阿「気をつける笑」

学校からそのまま向かったから忘れていたプレゼント

次は渡せるよね、佐久間