蜷帙→縺ｮ譟先律 ページ50
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夏だったか秋だったか、春か冬か。朝か昼か夜か、それはよく思い出せない。でも、確かに君は覚えている。
｢初めまして、宜しければお見知り置きを｣
君は、そう言って断りもなく私の隣に座った。
暗転
｢こんにちは。今日も良き日ですね｣
｢………また来たの？｣
｢はい。お邪魔でしたか？｣
｢別に。………暇人なんだね｣
｢暇を作って貴方に逢いに来ました｣
｢…あっそう｣
暗転
｢その狐どうしたんですか？｣
｢可愛いでしょ？懐かれちゃった｣
｢……………そんな畜生より僕と話した方が楽しいですよ｣
｢………んはは！なぁに？嫉妬？｣
｢〜〜〜ッそうだけど悪いですか！！？｣
｢…………別に悪くないよ、んは｣
｢笑ってるくせに！｣
暗転
｢海って見たことあります？｣
｢ない。君は？｣
｢僕はあります。とても広くて綺麗で、僕達なんてちっぽけな存在って思い知れます｣
｢そんなに大っきいの？凄いなぁ｣
｢Aさんも見に行きますか？｣
｢…………んーん。私はここにいるよ｣
｢そうですか｣
暗転
｢Aさん、そんな所にずっと居たら風邪ひきますよ｣
｢……………いい。風邪なんて引かないし｣
｢しょっちゅう熱出してるくせに何言ってんですか｣
｢それは私が弱いだけだよ。私がもっと強かったら、熱なんて出ない｣
｢…………………そういう問題じゃないでしょ。ほら！帰りますよ！……あなたは良くても僕は心配で堪らないんです。だから、お願いします。暖かい所に帰りましょう？｣
暗転
｢砂漠って見たことありますか？｣
｢ないよ｣
｢………どこかに行きたいって、思ったことはありますか｣
｢ないよ｣
｢……………嘘つき｣
暗転
｢僕は貴方が好きです｣
｢あっそ｣
｢愛してます｣
｢だから何？｣
｢ずっと、貴方しか見てません｣
｢………うるさいよ｣
｢これからも、僕は貴方しか見れない。心臓の音、聞こえますよね｣
｢…………黙ってよぉ｣
｢黙りません。貴方が逃げるなら、僕はいつまでも追いかけます。……僕は誇り高き獣人ですから｣
暗転
｢僕と、世界を見に行きましょう？｣
暗転
あれに頷かなきゃ、君はまだ幸せな死に方が出来たのかな。
頷かなかったら、君は来世で、もっと普通で、幸せな人生を歩んで、しわしわのおじいちゃんになった頃に、死んでいけたのかな。
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ぴた(プロフ) - 剣道部さん» コメントありがとうございます！出来るだけ更新できるよう頑張ります！ (2023年1月29日 9時) (
レス) id: 2515d01abe (このIDを非表示/違反報告)
剣道部 - のんびり更新待ってます ‼️ (2023年1月28日 16時) (レス) @page45 id: 92ba65462e (このIDを非表示/違反報告)
ぴた(プロフ) - 剣道部さん» コメントと応援ありがとうございます🥰少しずつですがそちらの物語も出して行こうと思うので良ければ末永くお付き合いして頂けると嬉しいです。 (2023年1月10日 18時) (レス) id: 2515d01abe (このIDを非表示/違反報告)
剣道部 - ただの推し大好きおバカ良質夢小説だと思ってニコニコ読んでたら壮大な裏が隠されてそうでさらにニコニコしてしまいました超応援してます ; ; (2023年1月10日 0時) (レス) @page35 id: 92ba65462e (このIDを非表示/違反報告)
ぴた(プロフ) - 青月さん» ありがとうございます😭無知であったとしても素通りできるような事態ではありませんでした。解決出来たのは読者の皆様のおかげです。本当に、感謝でいっぱいです。 (2022年12月22日 16時) (レス) id: 2515d01abe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴた
| 作成日時：2022年12月18日 15時
