え？ ページ15
｢……熱いんだけど｣
そう言われましても、久々だからかドキドキし過ぎて動けないのが現実。剣持先輩から声をかけられる事なんて殆ど無かったのにどういう風の吹き回し＿＿＿あ、叶いるからか。悲し。冷静になりました。
｢お久しぶりです！剣持先輩｣
｢……………元気そうで何よりだよ｣
振り返れば麗しの剣持先輩。今日は眼鏡をかけてるから新鮮で………眼鏡！？！？
｢………………あ、えっと。それじゃ失礼します｣
｢は？｣
｢えっA！？｣
クルリと背を向けて駆け出そうとした私の手を掴んだ叶は、目を丸くさせたまま耳元に口を寄せた。
｢もう引かなくていいって!………熱ある?｣
｢いや別にないよ本当に｣
｢いやでも顔赤っ……もしかしてさ、眼鏡のもちさんがめちゃくちゃ癖に刺さってる感じ?｣
｢それがなんだよそれが！！！｣
｢うるさっ｣
いやだって！配信で見るのとリアル見るのじゃ天と地ほどは違うじゃん！！
｢……僕の前でコソコソ話すのは止めて頂けますか？｣
｢え、あ。すみません…｣
｢じゃ、僕はもう行くから。ごゆっくり｣
｢えもう行っちゃうの！？ご飯の件は！？｣
｢あ゛？｣
なんで剣持先輩睨んでくるの……泣。引き止めるも無情に叶は廊下の奥へ消え去り気まずい空間だけが残る。腕を組んだ剣持先輩は、私をじっと見ながらボソリと呟いた。
｢………どうしてくれんだよ｣
｢な、何がでしょうか｣
｢あの杞憂民ども｣
｢……杞憂民？え、もしかして私関係で何か毒マロとか来ましたか！？｣
どひゃあ。それはダメだ。愛する人に迷惑をかけるなどこの世で一番有り得てはならないのに。私のあまりにも必死な形相に剣持先輩は目を丸くさせて口をポカンと開けた。
｢……もしかして昨日の配信見てない……？｣
｢！？ｽｯすみません忙しくって帰って直ぐに見ますので＿＿＿｣
｢……あーそう。いや、別に｣
それから剣持先輩は考えるような素振りをして……少し赤らんだ表情で私に目線を戻す。それからボソリと言葉を漏らした。
｢………いつもはうるさいくらい絡んでくるクセに急に無くなったら何かしたって思うだろ、普通｣
｢……え！？いや、アレですよアレ｣
｢………｣
｢剣持先輩も忙しい〜んじゃ、ないかって、ね。あはは｣
響くのは一人の笑い声だけ。
｢………別に忙しくてもちょっと相手してやる時間くらいあるわ｣
｢………………え？｣
｢僕もう行くから｣
｢え？え？｣
え？
【放送事故】剣持に実は叶と仲がめちゃくちゃ親密な事がバレた雲桜【剣持/叶/伏見/雲桜】→←確信犯
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ぴた(プロフ) - 剣道部さん» コメントありがとうございます！出来るだけ更新できるよう頑張ります！ (2023年1月29日 9時) (
レス) id: 2515d01abe (このIDを非表示/違反報告)
剣道部 - のんびり更新待ってます ‼️ (2023年1月28日 16時) (レス) @page45 id: 92ba65462e (このIDを非表示/違反報告)
ぴた(プロフ) - 剣道部さん» コメントと応援ありがとうございます🥰少しずつですがそちらの物語も出して行こうと思うので良ければ末永くお付き合いして頂けると嬉しいです。 (2023年1月10日 18時) (レス) id: 2515d01abe (このIDを非表示/違反報告)
剣道部 - ただの推し大好きおバカ良質夢小説だと思ってニコニコ読んでたら壮大な裏が隠されてそうでさらにニコニコしてしまいました超応援してます ; ; (2023年1月10日 0時) (レス) @page35 id: 92ba65462e (このIDを非表示/違反報告)
ぴた(プロフ) - 青月さん» ありがとうございます😭無知であったとしても素通りできるような事態ではありませんでした。解決出来たのは読者の皆様のおかげです。本当に、感謝でいっぱいです。 (2022年12月22日 16時) (レス) id: 2515d01abe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴた
| 作成日時：2022年12月18日 15時
