ノンフィクションのあなた (ページ2)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:374 hit

２ページ2

嘘でしょ
目の前に私が恋焦がれて毎年毎年コンサートの落選に悩まされた彼がいる！！！！！！

「ごめんね、怖がらせるつもりでしてるんじゃないんだ、こういう職業だからさ…笑」

彼は潤くん、そう、嵐の松本潤
私が小学生のころ一目ぼれして以来拗らせに拗らせ、彼氏いない歴＝年齢を作り上げた張本人だ

「あれ、もしかして、俺のこと知らなかったりする？」

好きすぎて固まってしまった私を見て嵐を知らない無知な子だと思ったらしい

「い、いや、あ、あの… 「そっかーー、俺らももっと頑張らねーとな」

私としては、痛い拗らせジャニオタとばれるよりはまだよかった

「俺、松本潤っていうの、よろしく」

「あ、よ、よろしくお願いします」

あの松本潤と自己紹介している
夢か、夢なのか…

『チーーン』

エレベーターが夢の時間に終わりを鳴らす

「あれ、きみ何階？」

私の手にしていたカードキーをのぞき込む

「…一緒だ…、もしかして、今日から引っ越してきた子？」

「あの、そうです、今日からここに住むことになりました佐藤さくらです。」

私、もうライブ当たらなくていい
松本潤と同じフロアに住めるとか空気だけで死にそう

「女の子だったんだ、てっきり男が来ると思ってたから、じゃあ、これからよろしくね、さくらちゃん」

私に名前呼びちゃん付け爆弾を落としていった松本潤は颯爽とエレベーターを降りて行った。