#25 ページ26
ラウールsideに戻ります。
-----------------------------
康二くんの過去を初めて聞かせてもらった。
今の自分の境遇となんとなく似ているから。
「ふっかさんが言ってくれたねん、『今自分に出来る最大限をやるだけだ。』って。当時プレッシャーに感じてたんがその一言で嘘かのように気持ちが晴れたねん。」
「俺がラウールにアドバイスやないけど、言ってあげられるのはただ1つ。」
「自分の最大限をやって、後悔せんようにしとき。過去の事を後悔しても元には戻られへんからな。後悔せんように今を大事にするしかない。」
「康二くん…。」
「まぁ、ほとんど人からの受け売りやけどな!笑 ふっかさんや舘が当時の俺にそう言ってくれたんや。俺もそれで前向けた。やから、焦らんでええねんで。自分のペースで頑張ってこや。俺も応援するから。」
「康二くん、ありがとう!康二くんの言葉が無かったら、僕も自暴自棄になってた。」
「ラウール、1人やないで。ふっかさんや舘、佐久間くんにしょった、照兄に阿部ちゃんにめめもおる。勿論俺もな。やから、兄ちゃん達を頼り。」
「うん、俺のペースで。頑張る。何かあったら頼る。」
「その調子やで!ほな、撮影再会しよか〜!」
「今度こそ自然体の僕、見せちゃう!」
「ええで〜!!俺もキラキラとしとるラウ撮りたいねん!自分をたくさん出してや!」
康二くんの過去を知れた僕は、知らなかったら弱気になっていただろう。
こうやって知れた、自分と似た境遇の人が居るから前を向こうと思えた。
1人じゃないって最強だ。
カシャッ
シャッターを切る音が聞こえた。
「ラウ!めちゃくちゃええやん!」
康二くんも笑顔になってた。
-----------------------------
「Secret Touch」公開されましたね(´∀`)
今にも消えそうな儚い感じが伝わってきて思わずうるっとしました。
発売楽しみだなぁって思ってます。
さくまぴよ
40人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さくまぴよ | 作成日時:2021年10月22日 23時