#16 ページ17
土曜日、僕は康二くんと写真を撮りに行くため、集合場所であるゆきだるまへ来た。
「おはようございます〜。」
「あれ、ラウ。今日早いな。」
「おはようございます、ふっかさん。今日は康二くんと写真撮りに行くので、集合場所をここにしてたんです。家とか知らないから。」
「なるほどな！今日は康二とお出かけか。楽しんで来いよ。」
「ありがとう。」
ふっかさんとそう話しているとお店のドアの開く音がした。
「ふっかさん、ラウール、おはよ〜さん！」
康二くんだ。
「康二くん、おはよう。」
「おはよ。」
「今日天気ええな！撮影日和やで！」
「めちゃくちゃテンション高ぇな。」
「当たり前やん！ラウールと2人だけのお出かけやで！まぁ、言うても俺の撮影の付き合いやけどな。楽しんでもらわな！」
「康二くん楽しみ！」
「おぉ、楽しみにしててや！ほな、行ってくるわ〜。」
「ふっかさん行ってきます！」
「お〜、気をつけてなぁ。」
そう言って雪だるまを後にする。
目の前には車が停まってた。
「ラウール、乗りや。俺の車やから。」
「康二くん免許持ってたんだ。」
「学生やから持ってへんとか思てたら大間違いやで。ちゃんと安全運転やからな。」
そう言って康二くんは運転席へ、僕は助手席へ乗り今日の撮影場所を目指す。
「今日どこまで行くの？」
そう僕が聞くと康二くんは「今日は海とラウールをどうしても連れていきたい場所があるからそこへ行くで〜。」なんて張り切ってるのだ。
海に行くことは分かったんだけど、僕をどうしても連れて行きたいところってどこだろう…？
車に揺られながら海へと目指す。
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作者名：さくまぴよ | 作成日時：2021年10月22日 23時
