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怪物から逃げ惑っているうちに、僕の通う小学校が見えた。
「他の建物より強度はあるはず…」
兄がつぶやく。確かに、このまま逃げ惑っていても埒があかないし、消耗戦になれば明らかに向こうに分がある。一か八かで逃げ込んだ方がまだマシか。と言うことらしく、僕たちは小学校の校舎に逃げ込んだ。いつもは同級生やら下級生やら先生やらで凄まじく賑わっている校舎が、シンと静まり返り、とても不気味だ。
「誰かいると思ったんだけどなぁ」
兄が首を傾げた。確かに、僕たちと同じ考えじゃなくても、ここは避難場所に指定されている。もう少し人がいてもおかしくはないだろう。
「もっと上の階にいるのかもよ」
僕たちがいるのはまだ1階で、この建物は４階建てだ。なんらかの理由で下に降りて来ないだけだと言うことも十分に考えられる。
「そうだね。上に登ってみようか。」
兄に促され、僕たちは二階へと登った。あの光る矢の影響だろうか。所々窓が割れてたり、壁に穴が空いていたりするが、歩くのに差し支えはないようだ。人を探して大きな声で呼びかけながら、僕たちは廊下を進んだ。２階にも誰もいない。じゃあ3階に行こうかと角を曲がった時、ムワッと変な匂いが辺りに立ち込めた。昨日までは知らなかった匂い。だけど、今日、何度か嗅いだ、血の匂い。今まで嗅いだものよりも何倍も濃かった。匂いの根源を探るべくあたりを見渡すと、怪物が目に入った。家で見た物とはまた違う。まるで獣のようだった。さっきのよりも、もっと現実味があるだけさらに不気味だ。そう思いつつ、ふと怪物の下を身やった時だった。
「……っ！」
そこにあったのは、夥しい量の死体だった。僕たちと同じように、学校に逃げ込んできたのだろう。ある者は腕がもがれ、ある者は内臓を引きずり出され、ある者は……
「う…うぇ…」
吐き気が込み上げてきた。思わずそれたちから視線を逸らした、その時だった。
「レオ！」
僕が咄嗟に顔を上げると、怪物が、僕に襲いかかってきていた。
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七輪(プロフ) - コメント失礼します 「光か、闇か、抵抗か。」に参加しています七輪です 美空さんの登場するお話を「花街蒼の手帳」にて投稿致しましたのでご報告にまいりました！ (2022年9月6日 18時) (
レス) id: 508fa4b0c0 (このIDを非表示/違反報告)
元素(プロフ) - CS提出ありがとうございます！生意気なショタだ！かわいい！！不備等ございませんのでこのまま受理させていただきます！ (2022年5月15日 13時) (レス) id: 656d2fa00c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔間文秋 | 作成日時：2022年5月8日 14時
