おまけ あのひ ページ3
「レオ」
歩き慣れた通学路を、僕は一人で歩いていた。そこに聞き慣れた声が聞こえ、ふと振り返る。そこにいたのは僕の兄だった。
「帰り？」
「そうだけど。」
ラオの問いに、僕は当たり前だと言う顔で返す。
「友達と一緒じゃないのか？」
「別に帰りぐらい一人で帰っていいじゃん。」
ムッとして言い返すに、兄は楽しそうに笑った。本当は捻くれた性格故に学校で友達ができないから一人で帰っていると言うことは言わない。
「そうだ！こんな物見つけたんだけど、レオ好きだろ？」
そう言って兄が取り出したのは、真っ白なマントだった。まるで白い布に紐を通しただけのような、なんとも簡素な作りのものだった。
「いくつの時の話してんだよ。」
いい年になってヒーロー物が好きだってことは恥ずかしいから誰にも言ってないのに、なんで知っているんだろうとちょっと恥ずかしくて誤魔化した。
「いいじゃん。ヒーローは何歳になってもいいもんなんだぞ？憧れるもんなんだぞ？かっこいいじゃん。己の身を投げ打って皆を守る存在だ。」
「自分が死んだら意味ないじゃん。」
兄の力説を一蹴する。それでも兄はいいじゃん、と繰り返して、半強制的にマントを渡してきた。口では悪態をついたが、兄からのプレゼントと言われれば嬉しいもので、兄にバレないよう、ぎゅっとマントを抱きしめた。その時だった。突如、何か鉄骨でも落ちたような大きな音と共に、つんざくような悲鳴が響いた。
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七輪(プロフ) - コメント失礼します 「光か、闇か、抵抗か。」に参加しています七輪です 美空さんの登場するお話を「花街蒼の手帳」にて投稿致しましたのでご報告にまいりました！ (2022年9月6日 18時) (
レス) id: 508fa4b0c0 (このIDを非表示/違反報告)
元素(プロフ) - CS提出ありがとうございます！生意気なショタだ！かわいい！！不備等ございませんのでこのまま受理させていただきます！ (2022年5月15日 13時) (レス) id: 656d2fa00c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔間文秋 | 作成日時：2022年5月8日 14時
