バレンタイン ページ5
. Ryuto
2月14日。
世の男子は嫌でもドキドキする日。
俺はもちろんAちゃんの本命待ちですよ、ええ。
「おはようございまーす」
瑞「はよ」
涼「おはよー」
いつも持ってるバッグと別に、大きめの紙袋を手にしたAちゃん。
優斗とかもう目がキラッキラだからね、顔に出すぎ。
「マネージャー！今年も義理チョコです！」
マネ「毎年宣言しなくていいから(笑) ありがとう」
「優斗なんか既に顔がうるさくてやだな」
優「うるせえよ、俺らのは？」
「あるけど、今回ちょっとラッピングの時間なくて」
Aちゃんが紙袋から、箱を取り出した。
中にはガトーショコラが5つ。美味しそう。だけれども。
「ここで食べてくださいスタイルです、ごめんね」
涼「もーらい、Aありがと」
「いーえ」
猪「相変わらずうんま」
「ほんとに？よかったー」
他の4人ががっつく中、なんとなく俺はさ、ねえ？
去年ちょっと特別なのもらっちゃったから、今年もちょっとだけ期待しちゃってたわけで。
勝手に期待してただけって言われたらそれまでだけど。
「はいこれ作間の」
作「……本命？」
「毎年聞かれるけどそんなわけないでしょうが」
作「ふーん、」
「……いらないなら優斗にあげちゃうけど」
作「……もらう、ありがとう」
「……美ちゃんに渡してくる」
瑞「いてらー」
……自分でも嫌な態度とってしまった自覚はある。
けどさ。
Aちゃんはずるい。
俺のこと好きなの？って自惚れさせるようなことを、結構頻繁に言うくせに
スルスルって俺の好意には気づかないフリをする。
猪「今のは作間が悪いぞ」
作「わかってるよ」
瑞「ならいいけど、作間はなんでAのことになるとそんなにめんどくさいかな」
そんなの、Aちゃんのことだからこそに決まってる。
……今年もあるんだけどな、逆チョコ。
はあ、って溜め息をついて置いてたバッグの中を漁る。
……あれ。
見覚えのない箱に、「さくま」って小さく書いてあるのはどう見てもAちゃんの字。
字まで綺麗なの無敵すぎるよね。じゃなくて。
いつの間に？
Aちゃんは本当に不器用で、言葉足らずで、そんなとこが好きなんだけど。
作「美の楽屋行ってくる」
瑞「は？」
きっと本当のことは教えてもらえないけど、このチョコは、都合よく受け取らせてもらおう。
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りりちゃん(プロフ) - 久々にこの作品を再度見させていただきました！更新お待ちしてます！作ちゃん大好き〜！！！ってなれるこの作品が大好きです！ (7月23日 11時) (
レス) @page12 id: 0c4dd5db53 (このIDを非表示/違反報告)
るか(プロフ) - 更新楽しみにしています！♡ (2022年4月2日 21時) (レス) id: 6a22bea767 (このIDを非表示/違反報告)
あたさん(プロフ) - ハイハイのお話で主様のお話がいちばんすきです♡更新いつも楽しみにしてます！これからも頑張って下さい^_^ (2022年3月13日 2時) (レス) @page2 id: 1f5223e34b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ
| 作成日時：2022年2月3日 0時
