さ く ま う る さ い 。

. ページ46

. Ryuto









浮「え？さくちゃんどうしたの(笑)」


「…なに？」


作「…なんとなく」






Aちゃんから手を離すと、浮所の背後に逃げられた。






作「あ、逃げた」


浮「いきなり顔掴まれたらそりゃ逃げるでしょ」


「ほんとどしたの」






浮所から顔を覗かせるAちゃん。


かわいい、浮所の背後にいるのはちょっとかなり嫌だけどかわいい、






作「妬いた」


「作間意外と独占欲強いよね、めんどくさそう」


浮「バッサリいくねえ(笑)」


「飛貴はかわいいね」


浮「唐突(笑)」


「ふと思った」


浮「かわいいじゃなくてかっこいいがいいなあ？」






ち！か！い！


思わずAちゃんの手を引っ張ったら、ローラー履いてたおかげでそのまんま俺の胸に納まって

もういいや、ってそのままぎゅーってしたら、びっくりしたのかAちゃんが顔を上げた。かわいい。






「なに！？」


作「Aちゃんほんと距離感なんとかして」


「こんなことしてる作間に言われたくないんだけど」


作「俺のAちゃんなのに」


「作間のじゃないし」


浮「…ほんと仲良いね」






浮所が苦笑いしてる。


ごめんね浮所、俺 Aちゃんのことになると余裕ないの。

Aちゃんを解放すると、不満そうに睨んできた。そんな顔もかわいい。






「なんか作間へん」


作「そう？ちょっと浮所と話あるからみずっこんと遊んでて」


「…腹立つなあ」






Aちゃんにみずっこんたちの方に行ってもらって、浮所に向き直ると相変わらず苦笑い。






浮「…ほんと好きだね」


作「浮所もなんでしょ？」


浮「あれ、誰かから聞いた？」


作「まあ、」


浮「さくちゃんが気づいてないだけで、Aちゃんのこと好きな人ほんといっぱいいるよ」


作「…うん」


浮「まあみんな告白とかはしないだろうけど」


作「なんで？」


浮「Aちゃん恋愛に興味無さそうなんだもん」


作「確かに…」


浮「さくちゃんのガードも硬いし」






目の前で好きな子が違う男に抱き締められてる俺の気持ち考えて！？って怒られた。

それはごめん。






浮「Aちゃんもなんだかんださくちゃん好きそうだしなー、悔しいけど」


作「俺の好きとAちゃんの好きは違うから、」


浮「……そう」






目の前でいちゃつかれて胸くそ悪いので帰る！って浮所が美少年の方に帰ってった。


……あーあ、また要注意人物増えちゃった。









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