君とまた、2人で堕ちていく [コード・ブルー ] (ページ8)

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心臓ページ8

Aside

翌朝、

朝から救命はバタバタしていた。だから、隠したの。

体調が良くないことを。

幸い今日の検温は新人ナースさんだったから少し脇からずらして力を抜いて体温を測れば平熱くらいにはなる。

胸の音も少し工夫をすれば引っかかることはまず無い。

そうして夕方まで過ごしていたら

今まで感じたことのない胸の痛みと呼吸のしずらさ、

私は逃げるように、

＿＿＿屋上へと向かった .

屋上の椅子に座りながら深呼吸するも
早まる呼吸、早まる鼓動に動揺を憶える。

ああ、私もうだめかなあ、

このまま誰にも見つからずに死んじゃうかな、

なんて朦朧とする意識の中

あなたを思い出して涙を零しながらそう思った。

意識を手放す直前に見えた景色は

耕作せんせーが焦った顔でこちらを見ながら私の名前を叫んでいる、そんな、不謹慎だけど私のために取り乱してくれるの、嬉しいななんて思ったりした。

限界が近付いてきた。
貴方を感じたくて、耕作せんせー、って声を出そうとしたけど、

私の意識はそこで途絶えた。