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油断（自傷表現あり） ページ26
Aside
最近は全くと言っていいほどしてなかった自傷行為 。
でも何故か、してしまった 。
この痛みと流れ出る血液は私が生きてることを証明してくれる。
A『耕作せんせーにあいたい』
そんな願いも虚しく
1人寂しい個室に
私の声だけがポツリと消えていった。
会いに行こうかな、なんて考えてると
急に苦しくなる心臓 、呼吸 。
ネブライザーを朝吸ったから完全に安心してた 。
痛い、苦しい、助けて
そんなことしか頭に浮かばない。
その時ちょうどやってきたみほせんせーの顔を見て
私はパタリと意識を手放した
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
暗闇の中で 、 暖かく心地よい風が吹く
ねえ、ここはどこ？
あなたはどこにいるの？
わたしは、あなたの元へいける？
声を出さなくても心の中に勝手に流れてくる言葉たち
誰かに見透かされてるような気分になり
ただただ、無我夢中に光の方へと走った。
ひゅるりと
風に背中を押される感覚に
私は吸い込まれるように光の中へと飛び込んだ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
そして目を覚ますと私の左手には耕作せんせーの手
ずっと握っててくれたんだね 。
せんせーは優しい声で
おかえり、そう言ってくれた 、
管が入ってるせいで声が出ないから私は
答えるように
微笑んでみたの
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作者名：朔 | 作成日時：2023年8月27日 18時
