慇懃 ページ22
Aside
誰かの優しい声がする 。
暗闇で怖いはずなのに
その声がする方に走っていけば不思議と
恐怖は消えていた ＿＿＿ ,
ねえ、あなたは誰なの？
どうして、そんなに悲しい声を含ませてるの？
ねえ、
どうしてあなたは泣いてるの＿＿＿?
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
24時間後
藍沢「体温は？」
白石「37度、ベースエクセス＋1」
藍沢「再開しよう」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
藍沢「最後の1枚は臓器に張り付いてる 。慎重に取れ」
白石「…大丈夫そう、」
藍沢「損傷箇所の修復を始める」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
緋山「Aの身体が、生きたいと応えてくれてよかった」
藍沢「ああ、本当に良かった」
白石「あとは、、目を覚ますのを待つだけね」
藍沢「術後管理は俺がやる。」
藤川「おう、任せた」
.
.
.
.
.
ﾋﾟｸ ..
藍沢「、？A？わかるか？」
A『ん、…ん、』
管のせいで声が上手く出ないので
小さく、頷いた 。
藍沢「、よか、った」
私、めちゃくちゃびっくりしたよ 。
あの耕作せんせーが声を震わせて泣いてるんだもん
また、貴方の顔が見れて
嬉しくて
また1つ、涙を零してしまった 。
でも今はもう、独りじゃない。
貴方が 、 みんながいるから 、大丈夫 。
藍沢「おかえり」
この人はいつもそう、
私が欲しい言葉を
私が欲しいタイミングで
いつもくれるから 、 ほんとずるいよ。
こうやってまた好きが溢れてくなんて
耕作せんせーは知らないでしょ？？
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作者名：朔 | 作成日時：2023年8月27日 18時
