恐怖 ページ21
藍沢side
24時間 、
24時間経ったあと
Aが生きたいと、応えてくれるかどうかだ。
ダメージコントロールは
患者の生命力の問題 、
それでも俺は、どうしてもAを手離したくない。
俺にはお前しか居ないんだ。
これからも俺の隣で 、 笑っていて欲しい 。
周りから見たら
きっとただの患者と主治医なんだろう 。
けど
俺とこいつと、緋山や白石、救命のメンバーにしか分からない関係性もある 。
今きっと友達以上恋人未満なんかではなく
この関係性に明確な名前が無いだけで
俺らの気持ちが共通しているのは俺でもわかる
A、俺は24時間後が 、
怖い 。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
緋山「あれは相当来てるね…」
白石「そりゃそうよ…最愛の人があんな姿で」
緋山「しかもあんな姿で」
緋山「あいつ、天野奏に相当気に入られてんじゃん」
白石「ええ、小脳に腫瘍があるあの子よね」
緋山「今日さ、Aが藍沢んとこ行きたいって言うから一緒に行ったの。そしたら」
”天野奏が藍沢と腕組んでるとこ見ちゃったんだよ”
白石「それで、、私たち、いや、藍沢先生を拒絶したの？」
緋山「うん、だからあの時新海先生を呼んだんだと思う」
緋山「Aも相当、藍沢のこと好きじゃん。ちゃんと一人の男として」
緋山「だからきっと、自分の個室よりあっちを取られたっていう風に思っちゃったんだと思う。そういう時期が重なってたから」
緋山「A、初めて取られるっていう感情を覚えたのと多分、小さい頃の いい子にしてないとっていう感情が混ざって、混乱しちゃったんだよ」
白石「…虐待されてた子は、難しいよね…ほんと」
緋山「もう18だし、法律は関係ない。藍沢ももう覚悟決めてるはずだよ。あいつ、私にこの前聞いてきたんだよ。おすすめの指輪のブランド知らないかって」
白石「うそ、そんなこと聞いてたの」
緋山「だからちゃんと教えてやった 。 ついでにお前もつけれるようにネックレスも買っとけよって」
.
.
.
だから早く 目覚ましてやってよ 。A
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作者名：朔 | 作成日時：2023年8月27日 18時
