君とまた、2人で堕ちていく [コード・ブルー ] (ページ14)

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溺愛ページ14

藍沢side

あの騒動があってから
俺や緋山、白石など救命のみんなが
あいつに過保護になった。

勿論、新海も。

はあ、と憂鬱な気持ちを外に出しつつ
適当にカルテなどを整理していると

prrr...と電話が鳴った。

電話を鳴らしたのはA 。

俺は急いで電話に出た。

藍沢「どうした？」

A『せんせ、きて、』

藍沢「わかった、すぐに行く」

電話越しに聞こえたあいつの声は

甘ったるかった。

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藍沢「A、」

A『こーさくせんせ、』

腕を広げて俺を待つ。

月に３回程度情緒が安定しない時がある。
そんな時は俺にだけ、素直に甘えてくれる。

藍沢「おいで、」

と優しく甘く声をかけると
Aは『えへへ、うれしい』と笑いながら

俺の膝の上に乗り
そのまま首に腕を回し抱きついてくると俺の胸元や肩付近に顔を埋めてぐりぐり、と頭を押し付けてくる。

きっと小さい頃、甘えられなかったのが今になってきてるのだろう。

俺は精一杯、時間が来る時まで彼女を甘やかして
刺激をしないように

ゆっくりゆっくり落ち着かせる。

この事情を知ってる救命メンバーは
Aの情緒が安定しない時はなるべく俺を呼ばないようにしてくれている。正直凄くありがたい。

どうしても俺は

こいつを放っておけない。1人にさせたくない

柄にも無く、そんなことをAの暖かい体温を感じながら思うのだ。