6.ab ページ6
みんなが寝静まった後。
夜の十一時から零時までは、私の時間。
リビングのテレビを独り占めして、左右の手にペンライトと応援団扇を握る。
本当は声を出したいけれど、みんなが起きちゃうから我慢我慢。
心の中はお祭り騒ぎ、めちゃくちゃ楽しい。
今日は嫌なこともあった。
漢文、全く理解できなかった。
北美と優子に絡まれて、ほとんど公式を覚えられなかった。
だけど、そんなの吹っ飛んじゃうんだ。
この時間だけは、嫌なこと全部忘れられるんだ。
小さな声で歌を口ずさみながら、腕だけで小さく踊る。
あぁ....なんで嵐ってこんなにかっこいいんだろう。
尊い、翔くん尊いよ....っ！！
「....姉ちゃん？」
「ひっ....！？」
唐突に叩かれた肩。
思わずソファの上で固まる。
びっくりした、マジでびっくりした....！！
心臓止まるかと思った、寿命縮まったよ確実に！！
「何してんの、こんな夜中に。」
「れ、蓮こそ何してんのよ....！」
「俺は水飲みに来ただけ。」
「あっそ....」
蓮は私の肩から手を離し、テレビの横に立った。
まじまじと画面を見つめ、それから画面の中の人物達に指を指し始めた。
「これがリーダー。その隣が松潤で、向かいにいるのが相葉くん。で、この端っこにいるのがニノ。」
そこまで言うとまたこちらに戻って来て、私が持っている団扇を取り上げた。
ほんとに何してんの、コイツは....
「これが、姉ちゃんが愛してやまない櫻井翔様。」
「うん....全部合ってるけどさ。何がしたいんだ、お前は。」
「俺も嵐観ようかなーって。」
「ふざけんな、この時間に蓮が起きてるとお母さんからクレームが来るんだよ。今やっと零時までの許可貰ってんのに、時間縮められるのは嫌なの。」
「大丈夫大丈夫、静かにしてっから。」
「....ごめん、それのどこが大丈夫なのか具体的に説明してもらっていいかな。」
「姉ちゃん独りで観てんの寂しくない？語れる相手居た方が良いっしょ。」
「お主....さてはヲタクの生態を理解しておるな？」
「強いて言うなら姉ちゃんの生態を理解してるかも。....あ、俺この曲知ってる。」
今夜は最高な夜になった。
自分の話を聞いてくれる人がいることが嬉しくて、ずーっと喋っていた。
途中でペンライトを貸してほしいと言われて。
生憎手に持っているもの以外は私の部屋に置いてあったから、仕方無く一本を二人で持った。
仲間ができたみたいで嬉しかった。
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まなお(プロフ) - れいんさん» ありがとうございます！私も読ませて頂こうと思います。素能家、いいですよね！教えていただきありがとうございました！ (2020年6月4日 13時) (
レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - 作品名は「家族ですの。」、作者様は「ミントアップルティー」さんです。 (2020年6月4日 11時) (レス) id: ae247e4732 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - れいんさん» 私も読んでみたいので、よろしければ作品タイトルや作者様のお名前を教えて頂けませんか？ (2020年6月3日 22時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - れいんさん» そうなんですね、ご報告ありがとうございます！私と同じような趣味の方がいらっしゃるということですね、仲間が増えたみたいで嬉しいです！！仮に真似だとしても、こんな駄作を参考にしていただけたということで、認められたみたいで幸せです！ (2020年6月3日 22時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - 私はmmabの小説を読み漁っているのですが、このお話によく似た作品を見つけました。類似している作品の方が後に作成されていたので、真似ていたとしたらもう一つの方かなと思います。作者様があまり気にしていないなら大丈夫なのですが…一応報告させていただきました。 (2020年6月3日 20時) (レス) id: ae247e4732 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなお
| 作成日時：2020年1月18日 1時
