41.ru ページ41
半ば強引に部屋から引っ張り出される。
絶対にお姉ちゃんとなんか顔を合わせたくないけれど、さすがに年上の男子には勝てないからずるずると引き摺られるしかない。
ふざけんな、離せって喚いても無駄。
無理矢理お姉ちゃんの部屋に押し込められて、そこでようやく掴まれた腕が開放された。
痛いんだよ、服の袖も少し伸びちゃったじゃん。
ほんとバカ。
「....お姉ちゃ....亮子さんが『ラウ子と話したい』って言ったの？」
「違う、蓮のお節介だよ。私はあなたと話したいことなんて何も無いよ、ラウ子さん。」
「ラウ子だって、あなたの顔も見たくなかった。」
「気分が悪いのはお互い様みたいだね。」
....この人は、怖い。
昔、一度だけ蓮くんがこの人を本気で怒らせたことがあった。
確か....そう、誕生日の時だ。
おばあちゃんから貰ったスカート、普段見慣れない格好のこの人のことを蓮くんがからかったんだ。
ラウ子が幼稚園生だったから、相当前のことだけど。
あの時の冷たい視線は部外者のラウ子が見ても怖かったし、普通に怒鳴られるよりよっぽどおっかないと思う。
そして今、ラウ子の目の前にはあの時と同じ目をした怪物が居る。
本気でブチギレたこの人は、ラウ子にはもはや恐ろしい化け物にしか見えない。
「....無理に仲良くしろとは言わない。だけどせめて、普通にしていてくれないか。家中の空気が重いっていうか....言い方良くないかもしれないけど、ちょっとウザい。」
「蓮くん、そんなこと言っていいわけ？嫌われるよ、だーい好きな亮子さんに。」
わざと翔太くんにも聞こえるように言ってやった。
思った通り、部屋の隅で混乱気味に目を泳がせている。
....蓮くん自身は動じていないみたいだけど。
「あなたも、そんなこと言っていいわけ？嫌われるよ、だーい好きな蓮くんに。」
「ラウ子はもう嫌われてるからいいんですー。気持ち悪いじゃないですか、兄妹内で。あ、でも亮子さんは違いますもんね。赤の他人ですものね。それならどうぞ、ふつつかな兄とよろしくやってくださいな。」
「勘違いしないでもらえる？私はお前の姉を辞めたのであって、翔太や蓮とは兄妹関係にあるんだよ。説明が足りなかったみたいで悪かったな。それともあなたの頭が空っぽなだけ？」
「バカにしないでっ！！」
「バカをバカにして何が悪いわけ？」
あぁもうムカつく....っ
何も言い返せないじゃん、ラウ子この人より馬鹿なんだもん....
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まなお(プロフ) - れいんさん» ありがとうございます！私も読ませて頂こうと思います。素能家、いいですよね！教えていただきありがとうございました！ (2020年6月4日 13時) (
レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - 作品名は「家族ですの。」、作者様は「ミントアップルティー」さんです。 (2020年6月4日 11時) (レス) id: ae247e4732 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - れいんさん» 私も読んでみたいので、よろしければ作品タイトルや作者様のお名前を教えて頂けませんか？ (2020年6月3日 22時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - れいんさん» そうなんですね、ご報告ありがとうございます！私と同じような趣味の方がいらっしゃるということですね、仲間が増えたみたいで嬉しいです！！仮に真似だとしても、こんな駄作を参考にしていただけたということで、認められたみたいで幸せです！ (2020年6月3日 22時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - 私はmmabの小説を読み漁っているのですが、このお話によく似た作品を見つけました。類似している作品の方が後に作成されていたので、真似ていたとしたらもう一つの方かなと思います。作者様があまり気にしていないなら大丈夫なのですが…一応報告させていただきました。 (2020年6月3日 20時) (レス) id: ae247e4732 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなお
| 作成日時：2020年1月18日 1時
