5.ru ページ5
「ただいまー....」
「お姉ちゃんおかえりーっ！！」
急いでテレビを消して、テーブルの上に勉強道具を広げる。
いかにも『お勉強頑張ってますよー』っていう感じで。
こうしておかないと何を頼まれるかわかったもんじゃないからね。
一年前の冬なんて、『暇ならみんなの分のお弁当箱洗っておいてね』なんて言われちゃったもん。
水は冷たいし足元は冷えるし、ほんと最悪だった。
手が荒れちゃうところだった。
マジふざけんなって思ったけど、その後数学教えてくれたから許してあげたの。
ラウ子、優し〜。
「勉強してたんだ、偉いね。」
「もちのろん！ラウ子、翔太くんや蓮くんみたいな成績取りたくないもん。」
「あはは、それは確かにそうかもね。」
「ラウ子はお姉ちゃんより頭良くなりたいの。目標は高い方が良いでしょう？」
「....っ」
「だから今日の夜、お勉強教えてくれない？今回ちょっと難しいんだよね、化学。」
「....ごめん、今日はちょっと無理。」
「えぇっ！？なんで！？お姉ちゃん夜はいつも暇そうじゃん、テレビ見てるじゃん！！」
「あの時間は私の唯一の休息なの。だから無理。」
「なにそれ....っ」
「大丈夫だよ....私が教えなくったって、たぶんラウ子は私より頭良くなるから。」
「ラウ子より嵐が大事なわけ！？ラウ子、知ってるんだからね？お姉ちゃん夜な夜な嵐のDVD観てるでしょ。ペンライト持って、悶えちゃってさ。ヲタクじゃん、ヲタク！！」
「それの何が悪いわけ？私は確かにアラシックだけど、それをあんたにどうこう言われる筋合いは無い。」
「やっぱりお姉ちゃんはラウ子より嵐の方が大事なんだ....」
「え....っ」
チラッと視界の端に翔太くんの姿を捉えた。
ラウ子は怒りモードから悲しみモードに切り替わる。
みるみるうちに目に涙が溜まって、頬を伝って床に落ちる。
「お姉ちゃん....なんでそんなこと言うの....っ」
「ちょ、ラウ子！？」
「うわ、亮子がラウ子泣かせてる....」
「いや、違う違う！！ただの喧嘩だから！！」
「いや、だってラウ子泣いてんじゃん？」
「....」
「いいの....ラウ子が悪かったの。お姉ちゃんにとって一番大切なのは嵐なのに、ラウ子がそれを邪魔しようとしたから....だから....っ」
「亮子、とりあえず謝っといた方が良くね？」
「なんで私が！？」
「何かラウ子可哀想じゃん。」
....勝った。
ごめんねお姉ちゃん、と心の中で舌を出した。
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まなお(プロフ) - れいんさん» ありがとうございます！私も読ませて頂こうと思います。素能家、いいですよね！教えていただきありがとうございました！ (2020年6月4日 13時) (
レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - 作品名は「家族ですの。」、作者様は「ミントアップルティー」さんです。 (2020年6月4日 11時) (レス) id: ae247e4732 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - れいんさん» 私も読んでみたいので、よろしければ作品タイトルや作者様のお名前を教えて頂けませんか？ (2020年6月3日 22時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - れいんさん» そうなんですね、ご報告ありがとうございます！私と同じような趣味の方がいらっしゃるということですね、仲間が増えたみたいで嬉しいです！！仮に真似だとしても、こんな駄作を参考にしていただけたということで、認められたみたいで幸せです！ (2020年6月3日 22時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - 私はmmabの小説を読み漁っているのですが、このお話によく似た作品を見つけました。類似している作品の方が後に作成されていたので、真似ていたとしたらもう一つの方かなと思います。作者様があまり気にしていないなら大丈夫なのですが…一応報告させていただきました。 (2020年6月3日 20時) (レス) id: ae247e4732 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなお
| 作成日時：2020年1月18日 1時
