18.nb ページ18
夕方、部活終わりで家に帰ると玄関に見知らぬ靴が二足並んでいた。
母さんは仕事だから、亮子かラウ子の友達でも来てんのかな。
だったらさっさと自分の部屋に籠るのが一番だな。
そう判断して階段を駆け上がり、亮子の部屋の前を横切ろうとした時だった。
『絶対に嫌！！！』
『アンタ馬鹿なの？いいから言うこと聞きなさい。』
『これだけは絶対譲れない！！！』
『亮子、それはさすがに無理があるって。ほら、一回北美に任せてみなよ！』
『無理じゃないから！！私はこれじゃなきゃ嫌なの！！』
『お姉ちゃん、変なところで頑固なんだから....。』
『何とでも言え、それでも私は変える気無いから！！』
女子四人分の怒号やらなんやら....
....怖。
扉一枚挟んだ向こうで何が起こっているのかはわからないけれど、ここはやっぱりスルーが正しいな。
怖いねぇ、女ってのは。
そんなことを思いながら自室へと向かう。
「あれ、兄ちゃん帰ってたんだ。」
「今帰って来た。あのさ、亮子達何やってんの？」
「....知るかそんなもん。」
「だよなぁ....。」
「でもなんかさっきから揉めてるような声が聞こえてきてるから、様子見に行こうと思って。兄ちゃんも行こ、俺一人じゃ怖い。」
「えー....」
最悪だ。
女の修羅場ほど怖いものは無いってことを知らないのか、コイツは。
いや、俺も女の修羅場なんて見たこと無いけどさ。
容赦無く亮子の部屋のドアを開ける蓮と、途端に止む騒がしい声達。
なんだよ、俺別に要らねぇんじゃん。
不満に思いつつ、蓮の後ろから部屋の様子を覗いてみた。
いつに無く洒落たワンピースに身を包んだ亮子と、亮子の幼馴染二人とラウ子。
三対一のような構図で揉めていたことがよくわかる。
「喧嘩っすか。」
一切戸惑う様子も無く切り込んでいく蓮。
頼もしいな、お前。
「あらお久しぶりね、蓮くん。」
「姉ちゃんと喧嘩してたんですか。」
いつものように済ました声で応答する北美に、蓮が更に突っかかっていく。
俺は逃げたいのに、痛いほど視線を感じて足が竦んでいる。
視線の主が双子の妹のものであることもわかっている。
何だよ、俺にどうしろってんだよ。
「喧嘩なんかしてないわよ。ただちょっと、亮子が理解し難いことを言い出したから説得しているだけ。」
「理解し難い？何が理解し難いんですか。」
蓮、もうそのくらいにしとけよ。
なんで歯向かうんだよ、馬鹿かお前は。
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まなお(プロフ) - れいんさん» ありがとうございます！私も読ませて頂こうと思います。素能家、いいですよね！教えていただきありがとうございました！ (2020年6月4日 13時) (
レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - 作品名は「家族ですの。」、作者様は「ミントアップルティー」さんです。 (2020年6月4日 11時) (レス) id: ae247e4732 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - れいんさん» 私も読んでみたいので、よろしければ作品タイトルや作者様のお名前を教えて頂けませんか？ (2020年6月3日 22時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - れいんさん» そうなんですね、ご報告ありがとうございます！私と同じような趣味の方がいらっしゃるということですね、仲間が増えたみたいで嬉しいです！！仮に真似だとしても、こんな駄作を参考にしていただけたということで、認められたみたいで幸せです！ (2020年6月3日 22時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - 私はmmabの小説を読み漁っているのですが、このお話によく似た作品を見つけました。類似している作品の方が後に作成されていたので、真似ていたとしたらもう一つの方かなと思います。作者様があまり気にしていないなら大丈夫なのですが…一応報告させていただきました。 (2020年6月3日 20時) (レス) id: ae247e4732 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなお
| 作成日時：2020年1月18日 1時
