12.mg ページ12
その夜も、俺は姉ちゃんと一緒に嵐を見ることにした。
睡眠時間なんて授業中に補えばいい。
ただ、姉ちゃんのそばに居たかった。
俺以外の男にときめいている姿でもいいから、とにかく姉ちゃんのことを見ていたかった。
「....ん。」
「え、何これ。」
「ペンライト。昨日使いたがってたでしょ、だから貸してやる。有難く思え。」
「あ....うん、ありがとう....」
....違うんだよなぁ。
俺が握りたかったのはペンライトじゃなくて、姉ちゃんの手なんだよなぁ。
試しに『姉ちゃんが持ってるやつの方がいい』と言ってみたけれど、渋々交換されてしまった。
「いつになく我儘だな、お前....」
なんて呟いていたけれど、姉ちゃんが鈍感なのが悪い。
仕方なく、ペンライトを光らせてみる。
赤、黄色....青。
うん、なんとなくこの色がいいな。
「蓮は大野くんが好きなんだ。」
「青って大野くんなの？」
「知らなかったの？」
「うわ、ジャニヲタの悪いところだ。世間って、ジャニヲタが思ってる五倍はジャニーズのこと知らないからね？」
「嵐くらい知ってるものだと思ってた。」
「それ、絶対『樹』さんの前で言うなよな。」
「お前まだその話引きずるか。」
「....ねぇ、実際のところどうなのさ。いつから好きなの、その人のこと。」
「やめろやめろ、今は嵐タイムなんだから。」
「いいから答えてよ。」
「何が楽しくて弟と恋バナしなきゃいけないのよ。」
「じゃあ質問を変える。櫻井翔様より、その人のことが好き？」
「それは....別ベクトルすぎてわからない。翔くんは神々しすぎてもはや人間の域を超越してるから、下民のヲタクが手を出せる相手じゃない。田中くんは、まだよくわからない。アイドル以外に興味を持ったこと自体が初めてだから。」
「ふーん....どこが好きなの？」
「自分を貫いているところ。校則より我が道、勉強より青春っていう感じが....何だろう、なんかいいなーって。私の場合、逆だからさ。」
「不良かよ。」
「蓮だって制服のシャツ出してるじゃん、充分不良だよ。」
「いや、俺レベルの奴ザラにいるからね？姉ちゃんって偶にちょっと昭和脳だよね、何で？」
「知らない。あ、ほら翔くんのソロ始まるから静かにして！！」
「....」
真面目な女の子ほど不良に惹かれるってのは本当だったのか。
その辺のJKより長めのスカートに学校指定のソックス。
ラウ子的にはダサいらしいけど、俺は好きだ。
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まなお(プロフ) - れいんさん» ありがとうございます！私も読ませて頂こうと思います。素能家、いいですよね！教えていただきありがとうございました！ (2020年6月4日 13時) (
レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - 作品名は「家族ですの。」、作者様は「ミントアップルティー」さんです。 (2020年6月4日 11時) (レス) id: ae247e4732 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - れいんさん» 私も読んでみたいので、よろしければ作品タイトルや作者様のお名前を教えて頂けませんか？ (2020年6月3日 22時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - れいんさん» そうなんですね、ご報告ありがとうございます！私と同じような趣味の方がいらっしゃるということですね、仲間が増えたみたいで嬉しいです！！仮に真似だとしても、こんな駄作を参考にしていただけたということで、認められたみたいで幸せです！ (2020年6月3日 22時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - 私はmmabの小説を読み漁っているのですが、このお話によく似た作品を見つけました。類似している作品の方が後に作成されていたので、真似ていたとしたらもう一つの方かなと思います。作者様があまり気にしていないなら大丈夫なのですが…一応報告させていただきました。 (2020年6月3日 20時) (レス) id: ae247e4732 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなお
| 作成日時：2020年1月18日 1時
