28.ru ページ28
二十時。
とっくにみんな夕食を終え、のんびりとテレビを見ていた。
パパとママがなかなか帰ってこない二人に連絡を取ろうとしているのを横目に、ラウ子と翔太くんはチャンネル権の取り合いっこに全力を注いでいた。
それから十五分くらい経って、玄関の方から物音がした。
パパが急いで席を立つ。
ママもパパの後を追って行く。
なによ、ラウ子が門限破った時はリビングで待ち構えているくせに。
顔を合わせた瞬間にブチギレるくせに。
なんだか面白くなくて、ラウ子もママの後ろからついて行こうと腰を上げた。
だけど翔太くんが「やめとけ」って言うから、二人してリビングのドア越しに玄関の方を覗くことにした。
『何時だと思ってんだ。』
パパが静かに問う。
『ごめん、帰りがけに偶然姉ちゃんと鉢合わせてさ。俺がどうしても見たい映画に付き合ってもらったんだ。ほら、あんまり手持ちもなかったからさ。ほんと、めっちゃ無理矢理。だから姉ちゃんは悪くないんだよ、今日のところは勘弁してやってもらえないかな。』
ふーん....
またそうやってお姉ちゃんのことを庇うんだ。
蓮くん、本当に救いようの無いおバカさんだね。
『だったら尚更亮子に非があるだろ。蓮の誘いを断っていれば良かったんだ。』
『父さん....っ！』
『照、今日はもうそっとしておいてあげようよ。二人だって反省しているみたいだし....それに亮子なんて初めてじゃん、こういうこと。誰にでも失敗の一回や二回くらいあるわよ。....二人共、ご飯は？』
『....食ってない、俺も姉ちゃんも。』
『そう。すぐに温めるから、座って待ってて。....ほら照、先お風呂入っちゃって。』
『....』
....ママは気付いたんだね、今日のデートが上手くいかなかったこと。
ラウ子にもわかったよ、ちゃんと。
「....父さんも母さんも、怒鳴らなかったな。」
「ね。ラウ子達、いつもめちゃくちゃ怒られるのに。」
「まぁ、亮子は真面目だからなぁ。何か理由があるんだろうなってのはわかるけどさ、何となく。」
「だからって酷いよ。」
「蓮も蓮だよな、こんな時間まで亮子連れ回したりしてさ。」
「....翔太くん、本気でそれ信じてるの？」
「何が？」
「お姉ちゃんは今日、好きな人とデートしたんだよ。蓮くんはお姉ちゃん達のことを尾行してたんだよ。一緒に映画なんて行くと思う？」
「....待って、好きな人？樹、彼女いるぞ。」
「なんでそれを先に言わないの！？」
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まなお(プロフ) - れいんさん» ありがとうございます！私も読ませて頂こうと思います。素能家、いいですよね！教えていただきありがとうございました！ (2020年6月4日 13時) (
レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - 作品名は「家族ですの。」、作者様は「ミントアップルティー」さんです。 (2020年6月4日 11時) (レス) id: ae247e4732 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - れいんさん» 私も読んでみたいので、よろしければ作品タイトルや作者様のお名前を教えて頂けませんか？ (2020年6月3日 22時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
まなお(プロフ) - れいんさん» そうなんですね、ご報告ありがとうございます！私と同じような趣味の方がいらっしゃるということですね、仲間が増えたみたいで嬉しいです！！仮に真似だとしても、こんな駄作を参考にしていただけたということで、認められたみたいで幸せです！ (2020年6月3日 22時) (レス) id: aed59bcb78 (このIDを非表示/違反報告)
れいん - 私はmmabの小説を読み漁っているのですが、このお話によく似た作品を見つけました。類似している作品の方が後に作成されていたので、真似ていたとしたらもう一つの方かなと思います。作者様があまり気にしていないなら大丈夫なのですが…一応報告させていただきました。 (2020年6月3日 20時) (レス) id: ae247e4732 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなお
| 作成日時：2020年1月18日 1時
