the deep end 【SA・完結】 (ページ35)

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deep insaide ページ35

やーべえーーー。

感動しすぎて言葉がなんも出ねえーー。

生きててよかったーー。

いや、厳密には死んでるけど。

生前じゃ絶対無理だと思ってたからな。

雅紀と両思いになるなんてさーー・・・・・。

「しょーちゃんっ！泣いてるじゃん！」

「はははっ。おまえもな。」

「くふふっ。
何度本音を言っても全然伝わらなかったけどさ。
やっと麺とスープが絡まり合ったね。」

「ああ！
さっき言ってたのはそういうことか！」

気持ちが通じることをタンタンメンで例えるなんて
高度すぎてわかんねぇだろ。

やっぱ雅紀は最高だなっ。

マジでおもしろいぜっ。

「じゃあさ、
ラー油でむせるぐらい絡まり合うって
こういうことか？」

だったら俺も。

「んっ///」

つまんねぇ男にはなりたくないもんな。

みんなの前でキスするなんて
今までは考えられなかったけど。

今後はさ、
今まで抑えてた分もどんどん解放していくぜっ。

はははははっ。

ポンっと音を立てて天使の姿に変わった３人。

空にハートを描きながら
俺たちの唇が離れるのを待ってくれてる。

だがな、
長年の思いがやっと絡まり合ったんだ。

やすやすと離れることはできねぇ。

ほら。

傾き始めた太陽も
あったかい光で俺たちを祝福してくれてるだろ？

もう少し。

もう少しだけ・・・。

待ってくれよな・・・・・・・・・。