花梨が7本 ページ7
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仕事の途中なのか終わった直後だったのか
細身のダークグレーのスーツが良く似合ってて
いつも汗なんかかきませんって涼しい顔してて冷静な人なのに
今日は呼吸を荒げてうっすらと汗をかいた姿で私の顔を見つめる。
その綺麗な、人より色素の薄い瞳に心配そうな色が加わる
そっと私の隣のスツールに腰かけて
二宮「…聞いたの？」
潤君と同じことを質問される
「…聞いたし…会った」
同じ答えを返す
そっかって言ったまま少しの沈黙
私は息を殺して、でも抑えきれない嗚咽がハンカチから漏れてしまう。
二宮「A、ごめん」
「な…っんでニノ君が…あやまるの？」
ひっくって乱れる呼吸を抑え込むようにして尋ねる。
二宮「お前が会った人さ、翔さんに紹介したの俺なんだわ」
ぎゅっとハンカチを握りしめる。
下唇をぐっと噛みしめた。
ニノ君と潤君は私の長い長い片思いを知っている
ずーっとそばで見ていてくれたから。
だから
『何で？！』って最初に思う
『どうしてそんな事………』とも思う
でも、でもそれもほんとは仕方ないことだってこともわかってる………
だから泣きながら首を振る
「ニノ君のせいじゃない…から…っ」
ほんとはなんで紹介したの？とか
どんな人なの？とか
聞きたいことは沢山あって
でもどれも聞くことはできなかった。
ニノ君が見たこともない、心配そうな不安そうな目の色で私を見ている。
でもニノ君も潤君も私に何かを言うことは無かった。
潤君の出してくれるグラスを傾ける
もともとそんなにアルコールに強い方ではないからいつもならそんなに何杯もは飲まない。
でも今日はさっき見たことを思い出すのが怖くて
目を閉じれば浮かんでくるのは翔ちゃんのことを優しく見るその人
その人が翔ちゃんの寝ている寝室に入っていて行く姿
甘く翔ちゃんを呼ぶ声
それに答える翔ちゃんの少しかすれたひくい声
それは私が聞いたことのないような声だった。
親密な人
心を許せる人にしかそんな声かけないよね。
…あぁ、恋を終わらせなきゃいけないんだ
この恋を終わらせなきゃいけないんだ
アルコールの回ったぼぅとする頭の中でその考えだけは冷たいほどハッキリしていた。
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さつき(プロフ) - うぅ…泣いちゃう… (2019年6月19日 14時) (
レス) id: aa613fe7b2 (このIDを非表示/違反報告)
雪月(プロフ) - えりさん» 翔さんサイドを書くかちょっと悩んでんですがニブイ翔さんが書きたくって次章は彼サイドで始まってます。よろしければまた遊びに来てやってください (2014年11月22日 1時) (レス) id: 3a18ca09ee (このIDを非表示/違反報告)
雪月(プロフ) - ゆず茶さん» どM仲間(笑)塩漬けからの蜜漬け………。次の章では蜜漬けまではいかなくてもほんのり甘いくらいはいきたいと思ってます。よろしくどうぞです<(_ _)> (2014年11月22日 1時) (レス) id: 3a18ca09ee (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - くぅ、悲しいですね。どんな風に翔くんは思ってるのかなぁ。きになる(´･_･`)知りたいような、知りたくないような、、やっぱり知りたい笑 明日楽しみにしております！^o^ (2014年11月21日 10時) (レス) id: c708c5c1af (このIDを非表示/違反報告)
ゆず茶(プロフ) - あらあら、Mなのバレちゃいましたね(￣▽￣)塩漬けからの密漬け…振り幅が半端ないですね(笑)いや〜ん、楽しみ(*ﾉωﾉ)☆是非そうなっていただけること願いつつ☆どっぷりハマらせていただきます(*^^*) (2014年11月12日 22時) (レス) id: d0b03c00d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪月
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=verbena
作成日時：2014年9月13日 12時
