花梨が25本 ページ25
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ぱたぱた
涙がこぼれてテーブルに落ちる
涙って流れるんじゃなくて零れ落ちるんだ。
櫻井「お前の考えを否定してる訳じゃないんだぞ。
ただ、生半可な気持ちで留学してお前が失敗するの見たくないんだって」
翔ちゃんが少し優しい声で私に話しかけてる
櫻井「だからそんな風に泣くなって」
そう言いながら頭を撫でて、涙を拭うように頬を指でなぞる。
その掌の暖かさ
その指の感触を私は一生忘れないだろう。
「翔ちゃん」
唇が震える
涙止まったかな
「翔ちゃん、私ねずっと翔ちゃんが好きなの。」
ずっとずっと言いたくて
でもこの言葉を言ったらもう側にはいられないだろうと思うと口に出せなかった言葉。
翔ちゃんの綺麗な二重の瞳が大きく見開かれてる
「ほんとにね、ずーっと好きなの。」
笑え、私
「だから翔ちゃんの側にはもういられない。
今までありがとう。
………大事にしてくれてありがとう」
心のそこからそう思った。
だから大好きな人を嫌いになったりする前に
大好きな人の大好きな人を嫌いになったりする前に離れなきゃ。
何も言葉を発しない翔ちゃん
こんなの珍しいななんて心のどっかで思う
大好きな人の腕を少し引っ張る。
こんな風に触れるのももう最後だろう
ソファの横にあったカバンを持って
そのまま玄関まで少し押すようにして足を踏み出した。
靴を履く様子もカバンを持つ様子もスローモーションみたいに見える
こちらを振り返った翔ちゃん
黒目の大きなその綺麗な目を見る
「翔ちゃん、ありがと。
………………さよなら」
苦しそうな瞳
そんな顔しないで
「幸せにね」
今なら笑って言えるから
佇んでる翔ちゃんの顔はもう見ないで玄関ドアを開ける
そのままそっと外へ出すようにその体を押した。
櫻井「………Aっ！」
少しかすれた低い声
大好きなその声
最後に呼んでくれたその音を私は一生忘れないだろう。
ドアを閉めて
そのままそこに崩れこんだ
泣けばいいや
溶けて無くなるくらい
何も考えなくていいくらい………
私はそこで泣き続けた。
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さつき(プロフ) - うぅ…泣いちゃう… (2019年6月19日 14時) (
レス) id: aa613fe7b2 (このIDを非表示/違反報告)
雪月(プロフ) - えりさん» 翔さんサイドを書くかちょっと悩んでんですがニブイ翔さんが書きたくって次章は彼サイドで始まってます。よろしければまた遊びに来てやってください (2014年11月22日 1時) (レス) id: 3a18ca09ee (このIDを非表示/違反報告)
雪月(プロフ) - ゆず茶さん» どM仲間(笑)塩漬けからの蜜漬け………。次の章では蜜漬けまではいかなくてもほんのり甘いくらいはいきたいと思ってます。よろしくどうぞです<(_ _)> (2014年11月22日 1時) (レス) id: 3a18ca09ee (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - くぅ、悲しいですね。どんな風に翔くんは思ってるのかなぁ。きになる(´･_･`)知りたいような、知りたくないような、、やっぱり知りたい笑 明日楽しみにしております！^o^ (2014年11月21日 10時) (レス) id: c708c5c1af (このIDを非表示/違反報告)
ゆず茶(プロフ) - あらあら、Mなのバレちゃいましたね(￣▽￣)塩漬けからの密漬け…振り幅が半端ないですね(笑)いや〜ん、楽しみ(*ﾉωﾉ)☆是非そうなっていただけること願いつつ☆どっぷりハマらせていただきます(*^^*) (2014年11月12日 22時) (レス) id: d0b03c00d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪月
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=verbena
作成日時：2014年9月13日 12時
