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D・A 中原中也の場合 ページ10

先刻やっと俺の体に収まった異能力を発動させ、夜叉目掛けて路地裏から飛び出し蹴りを入れた。





パキパキと足下に有る顔の破れる音、久々に感じる重力の重さ。





宝石が弾ける感触が脚裏を伝う。




衝撃音と共に地面にめり込んだ靴の下に最早暗殺の化身は無く、



小一時間使っていないだけでコントロールが上手くいかなくなっていたのを実感した。







「大丈夫ですか、姐さん?お怪我は?」


紅葉「嗚呼、大丈夫じゃ。苦しゅうない」


「ん?其方の女は誰だ?」


紅葉「此奴はモンゴメリじゃ。異能力持ちでの」





モンゴメリ……?聞いた事の有る様な無ェ様な名だな




「待てよモンゴメリ……モンゴアァア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッ!!思い出した!!って事は手前ェ首領と一戦した組合の!!」


モンゴメリ「思い出すのが遅いのよ!!見ててイライラしたわ!!其れにあの時は貴方の所の首領って気付いてなかったし!しかも今は(元)組合よ!」


「あ、そうか?済まねェな……」


モンゴメリ「失礼しちゃうわ!!」




ブンむくれる赤毛の元組合構成員を宥めていると姐さんが話を切り出す。



紅葉「まあまあ、後はポートマフィアの構成員を探すとしようぞ?」


「そうですね。其方が先だな」






トゥルルルルルルルルル……トゥルルルルルルルルル……




ポケットに入れた携帯電話が鳴る。出ると檸檬野郎の声がした


梶井「あ、もしもし中原さん?僕です僕!今異能力を片付けて広津さんと地下道を向かってる所ですよ!!」


「相変わらず五月蝿ェ奴だな手前ェは……交差点に出ろ。姐さんが待ってるぞ」


梶井「了解しました!!ではまた後で!」


電話が切れた所でモンゴメリが口を開く。


モンゴメリ「有難うチューヤ、紅葉を助けてくれて。貴方が来なかったら私も死んでたわ」


「礼なら後にしろ。そろそろ彼奴が来るぞ」


パコっとマンホールの蓋が開いて梶井と広津さんが出て来た。


「遅ェぞ梶井!てかゴーグル何処にやった!!」


梶井「あ、無くしちゃったみたいです!!はははは!!」


楽観的な態度に腹を立てながらも安堵の溜息を着いた。









ったく……またコイツのゴーグル買わなきゃいけねェのかよ俺は!!

D・A 中原中也の場合 其ノ壱→←D・A 尾崎紅葉の場合 其ノ五



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さくら(プロフ) - いそりはさん» ありがとうございます!!カッコイイ、でも本編では出てない文豪が皆さんに伝われ!!と思いながら書いたので嬉しいです! 中也さんは本編では自分の異能を倒すシーンが無かったので書いた次第です。 (2019年5月15日 22時) (レス) id: 1cedb7d748 (このIDを非表示/違反報告)
いそりは - 皆かっこよすぎです!!応援してます!これからも頑張ってください! (2019年5月15日 15時) (レス) id: 3b442998a8 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 沙月さん» コメントありがとうございます!中也さんはマフィアだし思い切りが良い、そんな男だと思いながら書きました! (2019年3月11日 19時) (レス) id: 1cedb7d748 (このIDを非表示/違反報告)
沙月(プロフ) - 中也さん…命知らず… (2019年3月11日 16時) (レス) id: b7d8d46a43 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - カゲロウ(酸性)さん» ありがとうございます!紅葉の姉様とモンゴメリは一度組ませてみたかったタッグ&かなり試行錯誤したので凄く嬉しいです! (2019年1月20日 16時) (レス) id: 62ed111f9e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくら | 作成日時:2018年3月18日 23時

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