血の海に人一人。 ページ27
『おかっ……さ……がいなぐなっ……だの 』
ぐすっ……ぐすっ……
……子供に似合う大粒の涙だ。私も、こんな頃があったかもしれない。……否、無かったかもしれないね。
「……そうかー。なら今からおまわりさんの所に行こうか。」
『 おじさ……怖いひとじゃな……い?』
「あー、私はおじさんじゃなくてお兄さんだよ。それから私は探偵だから怖い人ではないねー」
『 探偵……!』
この子探偵と聞いただけで顔が綻んだ。先ずは涙が収まったから良かった。……大声で泣かれたら周りからの目線がキツいし。
「良し!!じゃあおまわりさんの所にレッツゴーだ少年!!」
『 うん!』
ここから真っ直ぐ歩くと駐在所が見えてくる。
私だってクニキー↑ダ君-W-W-Wと離れちゃっただけでここら辺の道は憶えているんだよ?
「……あのー、すみません。この子、親と離れちゃったみたいなんです。でも僕はこれから一寸用事があるんですよ……」
若手警官「え、あ、はい!わかりました!……君、お母さんの電話番号はわかる?」
『 ……うん。』
相手が若手ヘタレ警官で良かった。もう少し年取った人がいたら面倒な事になってたなー。
そして、私が目をそらした一瞬。
バキッ ゴシャッ
「……え?」
血の海となったその空間に子供が一人。
平気な顔をした子供は
私を、白い靄で拐った。
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さくら(プロフ) - ・:*:・:ウーン(ノ)'ω`(ヾ)萌ぇ:・:*:・ですな…… (2016年7月30日 23時) (レス) id: 02c1a24c26 (このIDを非表示/違反報告)
キューブ - 檸檬……梶井さん……もえ…… (2016年7月27日 12時) (レス) id: ed034718e4 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 檸檬!檸檬!レモ( ^o^)<ンンンンンンンンンンンンンンンwwwって毎日部屋で梶井さんの画像見ながら叫んでます(笑) (2016年7月3日 21時) (レス) id: 02c1a24c26 (このIDを非表示/違反報告)
奏空 - レモ( ^o^)<ンンンンンンンンンンンンンンンwww←これ笑ったwww (2016年7月3日 19時) (レス) id: 37783d839d (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - いやいやいや!私梶井さん大好きなんですけど「大丈夫かなー……」 何て思ってたんです!凄い嬉しいです!まさかこんなになるとは思ってもみなかったです!ありがとうございます! (2016年6月30日 15時) (レス) id: 02c1a24c26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2016年6月23日 17時