檸檬爆弾は君の為に。

特訓中。 ページ15

ゲフッ



A｢っつ…………！｣



Aの体が吹っ飛ぶ。ま、当然だな。



問題はこの後Aがどうするかだ。



普通俺を相手にした奴はこのまま壁に激突……



ズザザ…………キキッ



上手く止めたか。




マフィアに入るぐらいならそうじゃなきゃあな。



ダッ




さっきから軽く避けるか裁くか程度の攻撃しかしてこねぇ……



｢そんなんじゃ面白くも何ともねぇ！｣




バキィッ！



次に顔に二発目。




…………倒れたか。



｢まぁ今回は実力試しのタイマンだ。手前ぇは梶井の所に行って手当てを受け……｣



｢っつ！！｣





…………何でコイツ目の前にいるんだ？！


倒れたはずだろ！？


ドガガガガッ！



さっきのとはパンチもキックも桁が違う！



裁くのも避けるのもギリギリになってきた……




｢なっ……！｣




ナイフ？！



始まる前はそんなもん持って……



｢ない……｣



俺のズボンに入っていたナイフが消えている。



……いつ取ったんだよ手前ぇ！？



ドンッ


一瞬の隙を突いて押し倒される。



気が付いた時には顔の横にナイフがあった。




｢手前ぇ……目が正気じゃねえぞ！｣



A｢……。｣



｢おい！手前ぇ！聞いてんのか！？｣



A「……あれ？何で私……ってうわあ！？な、中原さん？！ご、ごめんなさい！！｣



……目が正気に戻ってる？




何なんだよコイツ……

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