ずっと一緒に ページ47
「A」
「はあい？」
ソファでテレビを見ながらぽんぽんと隣を叩いた。
「ここ、きて。」
長くて細い足を組んであぐらをかいているキヨ。
いつもの甘えたモードかな？
「はいはい、キヨくんは寂しがり屋ですねぇ。」
「ちげぇっ…ことねーけど、とりあえず座れや。」
「はいはい。」
パソコンの手を止め、ソファに座る。
これは膝枕コースだと確信したが、いっこうにキヨは動こうとしないし、
なぜか黙る一方だ。
「キヨ…？」
じーっとテレビを見続ける彼をすこし不審に思いながらも、
まぁいいやと一緒にテレビに目を向ける。
「…キヨ変だね」
「え」
「いや、
いつもなら膝枕してーーーーじゃん。」
「…あーたしかに。」
ん"ーーーーと眉間にシワを寄せている。
「俺ってさりげなくとかできねーよなぁ…」
「…さりげなく？」
さっぱり意味がわからない私は、キヨの顔を覗くことしかできなくて。
「あーやべ、やっぱ普通に緊張するわ。」
両手で顔を覆いながらキヨは天を仰いだ。
「へ？何に緊張してる？笑
どうしちゃったの」
「あーーー
…俺、お前好きじゃん。」
「あ、ありがとう。」
「で、お前も俺のこと好きだろ？
違うかったら泣くけど。」
「そうだよ、急にどうしたの笑」
「だよな…(よかった)
…それで、俺はお前とずっと一緒にいたいんだわ。」
「うん。」
「だから…その…」
「結婚、しねぇ？
俺ら。
…ずっと、大事にするって約束する。
だから…俺と結婚、してください。」
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
「まさか、指輪買ってくれてたとはなぁ…」
「しかもあんなことがあった日にな、
慰めろ俺を。」
「それはごめんって笑」
「…いいよ。
俺といてくれんだったらなんでもいいし。」
「ふふ
…なかなか恥ずかしいこと言うじゃん。」
「お前も指輪見てニヤけ過ぎな。」
「嬉しいからしょうがないよ。」
「おまっ、…たまに素直になんのなんなの。
ぎゅーしてえ。」
「うわ//してるじゃんもう！！！」
結婚目前で振られて
私を引き取ってくれた彼は
超人気ゲーム実況者で
これからもずっと一緒にいてくれる
面白くて優しい人です。
「…ありがとうキヨ」
__完
この小説をお気に入り追加 (しおり)
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
レス)
作品は全て携帯でも見れます
