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紅葉様と私4 ページ5




「おはようございます。

尾崎幹部、Aさん。」



紅葉様の部下の人が頭を下げ出迎えた。

私はすっかりポートマフィアにも顔が知れていたため、少し嫌になりつつも紅葉様について行った。


「今日のお茶菓子は、少し遠くの和菓子屋から取り寄せたものだからAもきっと気に入ると思うが…エリス嬢がお気に召すかちと心配じゃ。」


『それなら今度から洋菓子を用意した方が…』



洋菓子は日本茶に合わぬ。と遮られ。そこで会話は終了した。

確かに紅葉様が持っているお包はかの有名な和菓子店のものだった。


多分、鴎外様も鴎外様でエリス嬢が気に入るお菓子を用意しているだろう。




車が止まり着いた先には大きなポートマフィアのビルがそびえ立っていた。

見慣れた光景だが、いつも見入ってしまう。



不意に、紅葉様に手を引かれ私はそのままついていった。


握られた手はひんやりとして、私より大きく美しい手は確かに私の手を握っていた。


「あまり周りを見すぎると迷子になってしまうぞ…A。」


『あ…す、すみません…紅葉様。』



握られた手は離れること無く会議室までたどり着くとピリッと肌が痛いぐらいの緊張感に私は見舞われた。



「おや、もう集まっておるのかえ?

…随分と皆早いものじゃのう…。」



「姐さん、今日は大事な会議です。

____皆、早く集まるのも無理はないかと…」



隣に座る中原さんが、険しい顔で私と紅葉様にそう告げた。

紅葉様も「分かっておる。」と生半可に返し席に座った。

私は紅葉様の後ろに用意された席に座りおとなしくしていた。

ここは大人達の世界。



子供の私にはとても恐ろしくドロドロと黒い感情が渦巻きぶつかり合う大人達が嘘で固めた世界。



後から鴎外様もエリス嬢も来て話が始まった。


私はずっと着物の裾を眺めては目を閉じた。

紅葉様と鴎外様5→←紅葉様と私3



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 尾崎紅葉 , 初恋抹茶   
作品ジャンル:アニメ
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まがおちゃん - めちゃくちゃすこです…!更新待ってます!! (2019年7月7日 10時) (レス) id: 1eba992f2c (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 私、鏡花ちゃんも中也さんも、和装少女も好きなんで、この作品、好きになりました! (2018年7月21日 1時) (レス) id: d9fe0571d4 (このIDを非表示/違反報告)
中原中也の帽子 - めちゃくちゃ続き気になります……!!!更新待ってます (2018年3月11日 19時) (レス) id: 75e7a0f9f8 (このIDを非表示/違反報告)
アイスココア - めちゃくちゃ好きです!更新待ってます!!! (2018年3月4日 23時) (レス) id: 75e7a0f9f8 (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - あ、、、、切ない、、、 (2017年10月9日 17時) (レス) id: 21f68f96dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:初恋抹茶 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年9月12日 20時

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