紅葉様と私2 ページ3
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「_____で、中也があまりにも首をかしげてのう… 」
『はい、…ふふっ。』
食事が終わり、私と紅葉様は今日あった面白い話や愚痴など言い合っていた。
紅葉様から語られる世界は美しくも儚く、まるで異国の地の話をしているかのようにも思えた。
この時間は私が大好きな時間。
紅葉様の瞳に映るのは紛れもなく私だったから。
今だけは、泉鏡花と重ねられない楽しい時間でもある。
甘いお菓子を並べ、美味しいお茶を飲み目の前には楽しそうに話す紅葉様。
この時間がずっと続けばいいのに。
「____さて、もう風呂に入る時間じゃ。
支度を手伝ってくれぬかA。」
_______続かなかった。
『はい、直ぐに準備を致します。』
少し寂しいな。と思いながら支度をして紅葉様と共に浴室に向かった。
『ごゆっくりどうぞ。』と言って私は自室に戻り、今日1日の日記を紅葉様が来る前に書く。私の日課だ。
嬉しいことも悲しいことも不安も全部この日記の中に閉じ込めるの。そうすればいい。とどこかで思っていた。
部屋の中には兎の帳面に兎のぬいぐるみ。
たくさんの兎の小物
全部、紅葉様がくれた〈泉鏡花が好きなモノ〉
私も兎は好きだけど、違う。
だけどそんなことも言えない私はおどけて笑い「ありがとうございます。」としかし言えなかった。
泉鏡花が羨ましかった。
なんで貴方はこんなにも紅葉様に好かれてたのに敵対する武装探偵社に言っちゃったの?
「A」
と呼ばれてる気がして自室から出て言った。
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まがおちゃん - めちゃくちゃすこです…!更新待ってます!! (2019年7月7日 10時) (レス) id: 1eba992f2c (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 私、鏡花ちゃんも中也さんも、和装少女も好きなんで、この作品、好きになりました! (2018年7月21日 1時) (レス) id: d9fe0571d4 (このIDを非表示/違反報告)
中原中也の帽子 - めちゃくちゃ続き気になります……!!!更新待ってます (2018年3月11日 19時) (レス) id: 75e7a0f9f8 (このIDを非表示/違反報告)
アイスココア - めちゃくちゃ好きです!更新待ってます!!! (2018年3月4日 23時) (レス) id: 75e7a0f9f8 (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - あ、、、、切ない、、、 (2017年10月9日 17時) (レス) id: 21f68f96dd (このIDを非表示/違反報告)
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