甘いひと時を…３【ハイキュー短編集】 (ページ2)

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幼馴染みの境界線２【瀬見英太】ページ2

Aside

生徒会「これで今年度改正予算報告会を終わります。

＿＿解散」

堅苦しい空気が漂う会議室を出て深呼吸をする

『はぁ～、学級委員なんてやるんじゃなかったぁ～』

生徒会長に睨まれても知らない顔をして教室に向かう

瀬見君に会えたら話聞いてもらおーっと…

朝も通った曲がり角を曲がってドアの前に立つ

開けて、黒板を綺麗に消して日誌を書く

それをして帰るはずだった

けど

ドアを挟んで目の前には仲睦まじく話す瀬見君と白菊さんがいた

私も話に入り込もう＿

そう思ったけど、頭のどこかで

”このままでいいんじゃない？”

と、思う自分もいた＿

２人が両思いならそれでハッピーエンド

私はただの幼馴染み

邪魔したってなんの意味もない＿＿

だって＿幼馴染みなんだから

自分で納得の行くような説得をしたのに胸がズキズキ痛かった…

教室にあったバックをとることを諦め廊下を走った＿＿

••✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼••┈┈┈••✼

ピーンポーン＿

テレビを見ていたらチャイムがなった＿

母「A～、瀬見君よぉ～」

『ｯ、…寝てるって言って…』

母「あら？どうして…」

『いいから、お願い…』

母「分かったわ…」

ドアを閉めた音が静まると、涙が溢れ出す

『いったい私はどうしたいの…』

行き場のない不安が溢れんばかりに涙となって溢れ出す…

～♪～♪～♪～♪～

着信音と同時にディスプレイに白布賢二郎と表示されていた

『ｸﾞｽｯ、もじもじ…』

白布：なんで泣いてるんですか…

『だって…』

白布：ノート返してもらおうと思ったんですけどそれどころじゃないみたいですね…
どうしたんですか？

『瀬見君がね…ほかの女の子と一緒に楽しく話してて嫌なんだよ…

幼馴染みなのに…私と瀬見君は幼馴染みなのに…ｸﾞｽｯ』

白布：…Aさん気づいてないんですか？
Aさんは瀬見先輩のこと好きなんじゃないんですか？
幼馴染みと好きは別物だと思います

『え…』

白布：じゃぁ、さようなら＿ﾌﾟﾂｯ

数分間呆然としていたが

気づいた

＿＿好きなんだ瀬見君を

いい後輩を持ったと後々思った＿