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4話 ページ5



薄汚れた建物から出ると、一台見慣れた車が止まっていた。



『…矢張り、来てましたか。』



「当たり前じゃ、さぁ帰るぞA。」




着物が月に照らされ妖美な微笑みがこぼれる尾崎様は私の元に駆け寄り車に連れて行った。


車に乗ると尾崎様も隣に座り私の手を握った。

逃げられては困るから、と尾崎様は前に言ってたけどこんな密室で逃げたら私の命はない。




ヨコハマの街を見ていたら、握られた手がまた強くなった。




「そんなに外に出たいかえ?」



『…それは。』



「外は危険なもので溢れかえっている


お主はポートマフィアの中で生きた方が良いんじゃぞ。」






____嘘だ。



触らせたくない何かがあって、私を縛り付けているんだ。




だけど





そんな顔されたら、反論ができない。





私は弱い人だ。



隣で真剣な声音で話しかける尾崎様が



悲しい目をしているだけで



胸を締め付けられるから







「お主がポートマフィアにいる限りわっちは望むもの全てを与えてやろう



可愛い着物に、髪飾り、本。



幸せじゃろう?」







『そう、…ですね。』






有無を与えないその威圧


正論なのかもしれない言葉の羅列


すべてに私は負けた。





この異能力がある限り




私はずっとあの人(首領)の駒だ。

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にろりん - 遅くなり申し訳ございません。改めて完結おめでとうございます!毎回楽しみに読ましてもらいました。新作も見ます!絶対!! (2017年5月4日 20時) (レス) id: 3b726ac26d (このIDを非表示/違反報告)
松木小春(プロフ) - 完結おめでとうございます!森さん落ち楽しみです! (2017年5月2日 23時) (レス) id: e4578cb5fe (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 完結おめでとうございます!新作楽しみにさせてもらってます!! (2017年5月2日 22時) (レス) id: 70dae8966d (このIDを非表示/違反報告)
初恋抹茶(プロフ) - 沙羅さん» ありがとうございます!新作の方は森さん落ちにしようと思うのでよろしくお願いします! (2017年5月2日 20時) (レス) id: 8f432b42ce (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - お疲れ様です!!そして完結おめでとうございます!最後は納得の終わり方でした……泣きました(^^; 新作、お待ちしております(o^^o) (2017年5月2日 20時) (レス) id: b15e900c6b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:初恋抹茶 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年4月9日 15時

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