５話 ページ6
『こんにちは…。』
「…手前ェか、志水 Aは。」
そこには、本職のマフィアみたいな格好をした中原さんがいた。
このお店の雰囲気に合わないような格好だった。
静かに座って目の前に置かれる紅茶を飲んだ。
慣れない事をしたせいか疲れたような顔をした私が紅茶に映る
でも、ただ一つ聞きたいことがあった
聞かなくちゃいけないことがあった
お父さんがいない今のうちに
『あの…！
＿＿＿＿＿＿＿中原さんはいいんですか？』
" 私と結婚なんかして "
疑問に思った
普通結婚とは好きな者同士がすること
会社のためだと言うけど…
「別に歳もそこそこだし、顔は悪くねェからな
それに
手前ェも分かってんだろ？
策略結婚だと。」
ふと、珈琲の苦い香りがした。
息が苦しくなった。
中原さんは私と結婚しても
仕事に支障がなかったらそれでいい
そう思ってるんだ。
その後、一言も喋ることなく時間ばかりがすぎ終わった。
ふらふらとした足取りで車に乗り、ため息をついた。
『…結局、また閉じ込められるだけか…。』
こんなにも近くに憧れる世界があるのに
結婚しても、新居に閉じ込められる。
そんな不安が私を襲った。
結局、結婚式はしないまま婚約指輪を渡されて荷物をまとめて出ることになった。
誰も悲しむ人なんていなかった
当たり前だ
私は愛されない方の娘なんだから
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a - 感動しました (1月19日 23時) (
レス) @page44 id: ad18efaf52 (このIDを非表示/違反報告)
巨人になりたい - 全国民が泣いた 小説 (2022年5月29日 0時) (レス) @page31 id: 8a3d5148ee (このIDを非表示/違反報告)
ピポポタマス - なんか久しぶりに泣いた← (2018年3月12日 1時) (レス) id: 1f7d70f902 (このIDを非表示/違反報告)
埃 - 全私が泣いた← (2017年11月26日 10時) (レス) id: 7d7c78c9aa (このIDを非表示/違反報告)
凛々 - 凄く感動しました。泣ける作品ですよ！夢主ちゃん幸せになれたので安心してます！((なんでお前が？ (2017年11月25日 4時) (レス) id: 62296ad74d (このIDを非表示/違反報告)
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